■ワンポイントDVDチェック
●デッドサイレンス…WOWOW 2009年2月21日HV放送
ビジュアル的にはかなり優れていると思う。
美術やセットもゴシックホラー調で、こういう雰囲気は大好きだが、いかんせん肝心のお話が…。
驚愕のオチ、それだけで良しとするならば、面白い映画と感じるのだろうが、個人的にはダメ。
ピエロ顔した人形を、照明や演出で怖くみせたのは、「ポルターガイスト」(1982年)あたりが最初だっただろうが、そういう人形を使った見ための怖がらせ方は、なかなか巧い。
腹話術人形の口元のアゴのように切り取られて殺された家族の写真など、ドキッとするような怖いシーンもときたま見られるのだが、ほとんど印象に残らない主人公ジェイミー役のライアン・クワンテンや、まったく刑事にみえないダニー・ウォルバーグなどの心理描写が不足しているせいか、なかなか映画に入っていけない。
同じ人形物ホラーの「チャイルド・プレイ」や「ドールズ」には及ばずという所か。(2009.03.08)
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●トリハダ4〜夜ふかしのあなたにゾクッとする話を…2008年10月9日深夜1:20〜2:20地デジHV放送。
フジテレビにて不定期で放送している恐怖夜話。最初の頃は、不条理なホラー的エピソードも見受けられたが、ここ最近は、心霊現象や幽霊よりも、本当に恐ろしいのは人間という事で、身近に潜んでいるアブナイ人間をテーマとする傾向が強くなってきているようだ。
同じくフジの「世にも奇妙な物語」「ほんとにあった怖い話」などのオムニバスドラマとの差別化を図ろうとしているのかもしれない。また、深夜放送枠の為、多少、過激な表現も可能というのもあるのだろう。
誰にでも起こりそうな身近な怖さがどこまで伝わるかがポイント。
1〜3までは、それほど面白くなく、まあ、深夜だし、こんなもんか…、と思っていたのだが、ようやく観た最新作「トリハダ4」の出来が、すこぶる良かった。
マンションの隣に住む女性の部屋に忍び込んだ男の顛末や、女性のメモ書きに好奇心を抱いた男が遭遇する恐怖、何気ない親切心が恐怖の入口になってしまった女性、出会い系サイトで知り合った見知らぬ男の恐怖など…。違うエピソード内で、同じ人物がチラッと登場したりするなど、タランティーノ的なお遊びも非常によろしい。HV録画しておいて良かった… (2009/03/03)
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●帝銀事件 死刑囚…日本映画専門CH、 2009年2月2日(月) HV放送。1964年 熊井啓監督デビュー作。
1948年1月26日午後3時過ぎ、帝国銀行(現三井住友銀行)椎名町支店で起こった12人毒殺強盗事件。
事件現場の状況を厳密に再現した冒頭のシーン。見えそうで見えない犯人(声は加藤嘉らしい…)が不気味で、モノクロのハイビジョン映像が恐さを増幅させる。
当初、使われた薬物とその手口から捜査の範囲を731部隊、旧陸軍関係者に絞るが、ほどなく容疑者として捕えられたのは一人の画家、平沢貞通だった…。平沢はクロかシロか?
GHQの圧力を受け、ジャーナリストとして苦悩し葛藤する昭和新報の記者達の視点から描かれる帝銀事件。映画的な盛り上がりにやや欠け、一命をとりとめた女性行員と新聞記者の結婚など、本筋に巧くからんでいるとは言い難いエピソードも散見するが、それでもなお、「クライマーズ・ハイ」や「それでもボクはやってない」といった昨今の秀作社会派ドラマの原点ともいえる力作である事に間違いはない。
帝銀椎名町支店、ずいぶんアットホームな佇まいだと思っていたら、質屋を借用した仮店舗だったとの事。 それと、タクシーの暖房が七輪って…。当時の世相風俗も興味深い。(2009/02/15)
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●今さらですが、レーザーディスク・プレーヤー生産終了…1981年、絵の出るレコード、パイオニア・レーザーディスク新登場!から28年…。
85年、光ってるヤツには、かなわない、CDとのコンパチ機/88年、両面連続再生機登場、タモリの「今夜は最高!」でのテレビ新譜予告/94年11月、パイオニア HLD-X0 800,000円リファレンスモデル/スクイーズLD、MUSEハイビジョンLDなどなど…。
まだ製造していた事にも驚いたが、映画を所有する楽しみを教えてくれたのがレーザーディスクのソフトだった。ジャケットと解説書だけ残して処分しようと思っても、購入した時の思い出が蘇ったりなんかして… 結局、捨てられなかったりする。
映像をDVD-Rに落とすのも時間がない。 で、そのまま…。
LDでなければ見られない映像もまだまだあるし、ハードが壊れても、ジャケットと解説書だけはずっと保存しておくだろうな、きっと…。
VHS、LD、DVDそしてブルーレイ… いろいろと変わっても、好きな映画はトコトンまでしゃぶりつくす。ソフトコレクターというのは、まあ、そんなもんでしょうが。なつかしのLD。<こちらもどうぞ→>(2009/02/07)
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●家族 WOWOW HV放送1/11(日)…1970年山田洋次監督作品。「幸福の黄色いハンカチ」と並ぶ日本ロードムービーの秀作。民子三部作の第一作でもある。長崎の炭鉱で、人に使われながら働く生活を拒み、北海道の開拓村へ移住して働く事を望む精一(井川比佐志)と、高望みをせず、額に汗してただただ 地道に働く事を願う妻、民子(倍賞千恵子)。
希望と不安を胸に、まだ見ぬ大地へと向かう家族の姿が、高度経済成長真っ只中、1970年の日本を背景にドキュメンタリータッチで描かれていく。
大きく発展していこうとする日本と、ただ生きていく事に精一杯の家族との対比。特に、万博で賑わう大阪での、どこか場違いな取り残され感が秀逸。
そして、旅の途中で降りかかる不幸に憔悴し、嘆きながらもなお、力強く生きていこうとする家族。山田洋次監督は、そんな等身大の家族を、何のてらいもなくドライに真正面から描く。
ささやかな幸せを感じる心を大切にしたい… 「寅さん」しかり「たそがれ清兵衛」しかり。それは、山田洋次作品に共通するハートウォーミングなメッセージでもある。
森川信、渥美清、ハナ肇(クレージー・キャッツ)ら山田組常連の今は亡き名優達がカメオ出演し、重い空気をホッとなごませてくれる。全編オールロケ、撮影に1年をかけたという1970年のリアルな日本。ハイビジョンで何度も観たい作品だ。(2009/01/30)
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●ダークナイト ブルーレイ…アクションシーンのカット割、速すぎ。ジェイソン・ボーンあたりから顕著に見られるようになってきた傾向だが、「ダークナイト」では、これがもうスゴイ事に…。
携帯電話から発信される高周波を利用した探知システムでジョーカーの居場所を突き止めようとするシーンなど、めまぐるしい事このうえない。体感させる事が狙いだろうが、もうちょっとシチュエーションを理解させてほしい…
だが、しかし!
バットマンの行為を危険なビジランティズムと捉える警察。そして、善と悪とは表裏一体だとうそぶきながらバットマンを挑発し、深い闇に引き摺り込もうとするジョーカー。さらに、善と悪の狭間で狂うトゥーフェイスの出現など、見所満載の展開は、そんな小さな不満を吹き飛ばすにあまりある。(トゥーフェイス、コワイ…)
ジョーカー役はヒース・レジャー。
その突然の死が、俳優に、映画そのものに、強いカリスマ性を与える事はままあるが、役柄が役柄だけに、そのキレた演技は、潜在意識に刷り込まれた悲劇的な死と重なり、極上の存在感をみせる。
育ちの良い上品なセレブと影のあるバットマンを演じるクリスチャン・ベールもいい。
アイマックスビスタとシネスコが混在するブルーレイ画面。「ビギンズ」のブルーレイ特典はバットマン・フィギュアで、本作はバットポッド。壊れたバットマンカーからこいつが飛び出すシーンは最高にカッコよかった!(2009/01/21)
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●ハプニング…シャマランで一番好きな作品は「サイン」。「シックスセンス」は何度も見る気がしないが、「サイン」は別。
少年のように無邪気なシャマラン監督の奇抜な発想が大好きなのです。
といっても、前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」は、シャマラン信者でさえ、あまりにもアレだったので、まずはレンタルで観た新作「ハプニング」。
いきなり、人間がバンバン飛び降りて死ぬし、ピストルで頭を打ち抜くし(弾痕から血がピュッ、ピュッと飛び出る)、かなりエグい。特に、動物園の飼育係のライオンのシーンなどは夢みそう。
うろたえ、おびえ、逃げる3人が訪れた、とある一軒家のオバさんが、何故か唐突にヒッチコック的な恐さだったりもして…。
細菌テロか、伝染性のウィルスか、環境破壊による植物の異変なのか…、という本来の未知なる恐怖そのものの描き方にもう一工夫ほしい所だったが、所詮、人類も地球上の自然界の一部にしか過ぎないというシンプルで純粋なシャマランのメッセージは強く伝わる。( 映像特典付のブルーレイ買おうかな…)
フランク・ダラボン監督の「ミスト」っぽい展開でもあるが、※ネタバレOKの方のみドラッグ→愛する子供を自らの手で撃ち殺すなんていう、説得力のまったくない史上最悪の愚行(オチ)をやらかした映画よりは、数段美しい。(注:「ミスト」はオチ以外好きです。)(2009/01/12)
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●HV Broadcast 日本映画専門チャンネル篇…2008年7月、市川雷蔵「若親分シリーズ」。9月、同じく市川雷蔵が非情で虚無感漂うスパイを演じる傑作「陸軍中野学校」シリーズと合わせて全作保存。「眠狂四郎」もぜひ!
8月、東宝8.15シリーズ「日本の一番長い日」「軍閥」。「日本の一番長い日」は戦争映画史、いや、日本映画史に残る傑作。
成瀬巳喜男「浮雲」「放浪記」。人生、そして男女の機微を淡々と最後まで飽きさせずに見せるのが凄い。年のせいか、なんだかくる。
そして9月、ゴジラシリーズ。「ガイガン」「メガロ」「メカゴジ逆襲」、平成ゴジラ以降は不要だとは思ったが、一応全作ブルーレイ保存。「ハリウッド版ゴジラ」は、焼付け字幕入りのフイルムをそのままハイビジョン化したようだったが、これはこれで貴重か…。 本年3月、「モスラ」放送との事だが、まずは「ラドン」でしょ。「電送人間」やって「ガス人間」を何故やらん… 続きはコラムで→ (2009/01/04)
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●HV Broadcast WOWOW篇…字幕、とにかく大き過ぎ。
白い字幕の下にある映像が欠落していると考えると、これはある意味ノイズ。アナログ時代は、こういう字幕処理は、あたりまえの事だったのだが、今となってはなんとも。 人気系ソフトはじきにブルーレイがでるだろうから、まあいいが。これだったら、洋画系は地デジの二カ国語&字幕放送の方が保存価値があるかも?
千葉真一特集、続編の「直撃地獄拳 大逆転」やって、「直撃!地獄拳」を何故やらんの…
4月放送、深作欣二と四人の男特集の「県警体組織暴力」「仁義の墓場」「北陸代理戦争」「資金源強奪!」面白い!
特に「資金源強奪!」、初見だったが、ひと癖もふた癖もある奴らが、敵になったり味方になったり、ラストも粋。実録ヤクザ物とはちょっと違うスタイルが新鮮だった。来年は「仁義なき」シリーズを是非!
5月から随時放送されたHVで甦る!ショウ・ブラザース15作品大特集。
「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー」「片腕必殺剣」シリーズのジミー・ウォング物は別格としても、「少林寺三十六房」「大酔侠」「キングボクサー大逆転」「少林虎鶴拳」「続・少林虎鶴拳 邪教逆襲」「五毒拳」「上海ドラゴン 英雄拳」面白い!特に「キル・ビル2」で有名になった「少林虎鶴拳」の白眉道人(ロー・リエ)良いですな。
関東地方の大雨の影響?か、ノイズ入りまくりだったが。。。 ハイビジョンでのリピート放送求む!
(次回、日本映画専門チャンネル篇へ続く…)(2008/12/31)
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●サイレントノイズ…ジェフリー・サックス監督、マイケル・キートン主演。2008年4月16日(水)WOWOWハイビジョン放送、かなりの高精細感。
“EVP(Electronic Voice Phenomena=電磁音声伝達現象)”、テレビ放送や電話に混じる謎の音声。これは死者からのメッセージ、超常現象なのか?
トム・シャドヤック監督、ケビン・コスナー主演「コーリング」が、同じく死後の世界からのメッセージを題材としながらも、知的なイメージを持ったポジティブな作品となっていたのに対し、差別化のために意識的にそうしたのか、オカルト色を強くしたネガティブな展開が印象に残る。
「ポルターガイスト」っぽい、砂嵐のテレビ画面に現れる不気味な映像。「リング」の影響下か、ジョナサン(マイケル・キートン)がメッセージの謎に気づく時、ドラマは超常現象との闘いへとシフトしていく。
効果音の使い方が巧く、サスペンスホラー映画としてみれば十分に楽しめる。※ネタバレOKの方のみドラッグ→残った息子の事も忘れて、あっちの世界にのめり込んでしまうジョナサンの行動も悪霊の成す業だったのか…?哀しいラストだ。
そういえば、足が変な風にグニャッと曲がった飛び降り死体は、「女優霊」での描写が最初だっただろうか?(2008/06/01)
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●ALWAYS 続・三丁目の夕日…前作から4か月後の夕日町三丁目(→前作はこちら)。
観終わってからも思いだす、懐かしくも新しい心温まるエピソードたち。前作以上に涙腺ボロボロで、もう何が何だか…。出演者たちの粋もピッタリ。本当のご近所様のようで観ているのが心地よい。
そして、茶川竜之介(吉岡秀隆)が前作以上にキャラ立ちまくり。
東大卒の売れない小説家。鈴木オートからはブンガク崩れ、人間のクズとバカにされているが、芥川賞の最終選考に残った事もある(…と本人は言っている)。スカという言葉に極度に敏感。“は〜っ、ダメだな、オレは〜”が口癖で、自分の才能に自信を持てないが、そのくせ見栄っ張りという愛すべきキャラクター。前作では、鈴木オートの社長(堤真一)キャラに一歩譲っていたが、本作では完全に主役。一説には山崎監督自身の投影された姿だという噂もあるが、真偽は不明。
それと、たこ八郎のような郵便屋の神戸浩も、個人的にはかなりツボ。
封入の豪華ブックレット、前作同様、貴重な裏ネタ満載で面白い。茶川竜之介の机の上に「リターナー」のソニックムーバーがなにげに置いてあるとの事だが、前作では机の右の棚のあたりにあったが、本作ではわからない…。
冒頭に登場するのは、シークレットネタだったあのお方。これには驚きました。(2008/05/24)
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●ハイテンション…アレクサンドル・アジャ監督 WOWOWハイビジョン版
フレンチ・スプラッター。静かな田舎町に突然現れる殺人鬼。一軒家の家族を惨殺し、娘を誘拐。間一髪で難を逃れた娘の友達が後を追い、命を懸けた恐怖の鬼ごっこが始まる。
スプラッター度を和らげるためか、全体的に銀残しのような映像で、赤い血ではなくコールタールのような黒っぽい血がドバーッ!とでる。
テキチェンよろしく電ノコを振り回して襲ってくる"一見平凡な親父"チックな殺人者は一体何者なのか!?
と、かなり面白く観られたのだが、伏線も何もなく(あったかもしれないが…)、とってつけたようなラストは、どう考えてもつじつまが合わない。
映画序盤から、ガソリンスタンドのコンビニ店員の件など、ハラハラ、ドキドキさせる演出力が巧みであっただけに、なんとも惜しまれる…(2008/05/18)
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●それでもボクはやってない…日本映画専門CH 4月27日放送 周防正行監督作品。
痴漢冤罪がテーマだけに無実が前提。観る者は主人公、金子君(加瀬亮)と共に無罪を信じて法廷での審議を体験する事となる。
車内の携帯電話を注意しただけで、痴漢扱いされ、人生のすべてを失ってしまったという恐ろしい例もあるらしい。
もちろん痴漢という犯罪行為は許せないが、この映画で問題としているは、ハナッから犯人だと決めつけてかかる警察官や検事で、日本の裁判は、必ずしも“疑わしきは罰せず(疑わしきは被告人の利益に)”ではないらしいという事。
しかし、痴漢行為の現行犯で捕まってもシラを切るような奴ばかりを相手にしている警察の気持ちもわかるし、官僚主義的な裁判官の気持ちも、残念だがわからないでもない。
この映画には、逃げた痴漢以外、本当に悪い奴は登場しない。だからこそ、よけいに後味の悪さが残るのだが、このやりきれなさこそ周防監督の目指した映画。
考えてもらいたい映画だと監督自身、インタビューで語っているが、この主人公が、もし植○教授だったりしたら、どういう印象を受けるか…?など、すっかり術中にはまり、考えさせられてしまった。
結局、痴漢と間違われるような怪しい行動はとらないように注意しよう!それでも痴漢に間違われたら、無実でもアッサリと認めてしまった方が良ろしいという事でしょうかね…(2008/05/11)
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●叫(さけび)…WOWOWハイビジョン08年5月2日(金) 黒沢清監督作品。 幽霊がでる。それもはっきりと…。昼だろうと夜だろうと、目にも鮮やかな真っ赤な服で。 「回路」の幽霊も、妙な歩き方で迫ってきたが、本作の幽霊もその不条理さを、さらに増幅させて迫り来る。
スローモーションでこちらへ向かってくる(ように見える)のだが、髪は普通のスピードでなびいてる(風も無いのに)。 そして、焦点の定まっていない大きな眼は、まったくまばたきしない。これは怖い。
本当(?)の幽霊って、こんな感じなのだと思う(→※ほんとにあった怖い話へ)
幽霊役は葉月里緒菜。恋多き女もさすがにちょっと老けた感じだが、痩せ具合といい引き込まれるような大きな眼といい、ちょうどいい幽霊加減かと。
気づかないまま、無意識のうちに犯していた罪が、「思いだせ…」と迫る。何故、私がこんなに苦しんでいるのを知りながら、助けてくれなかったのかと。 「私は死んだ…、だからみんなも死んでください」。ストーカー的な逆恨み怨念により、街は荒廃していく。 吉岡刑事(役所広司)の恋人、春江(小西真奈美)の叫びは、吉岡には自分勝手な事としか思えなかった愛の叫びだったのだろうか。
死体が浸かっていた水を舐めて海水だと確認する吉岡刑事。普通、舐めるかい?…。(2008/05/06)
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●「ブリット」ブルーレイエラー盤…2007年8月10日リリース。日本語吹替再生時、本編中盤43分過ぎから76分過ぎの吹替音源の無い字幕対応部分の字幕表示が数秒遅れる。
わずか数秒の事だが、タイミングによっては、マックィーンの台詞に看護婦の台詞が表示されるなどの不都合が生じる。
43分以前の吹替無し字幕対応部分は正常で、また76分過ぎ以降は字幕対応部分が無いので正常に視聴できる。英語音声、日本語字幕は問題なく、吹替用字幕のみのエラー。店頭品もすべて回収され、そのまま発売中止となった。正常盤リリース未定のため、交換無し(返品にも未対応)。
思い起こせば1999年7月30日、パイオニアLDC盤「アルマゲドン」DVDのエラー回収交換が懐かしいが、ブルーレイソフトがまだそれほど認知されていない事、過去作品という事などで、あの時ほどの騒ぎにはならなかった。
マックィーンが台詞の削除を求めた事で、犯人が誰なのかわかりにくい展開となってしまったが、クールで寡黙な、いかにもマックィーン的な刑事ブリットが、映画の印象を逆に強いものにしている。
カーチェイスシーンがつとに有名だが、「太陽にほえろ!」が演出の参考にしたという、滑走路と人混みの空港内での追跡劇は必見。音楽はラロ・シフリン。73年「燃えよドラゴン」にも流用されたBGMが劇中、随所で聞ける。(2008/04/27)
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●クローズ ZERO…ケンカ上等の男たちが超極悪不良高校のテッペンに立つため、男の器を競い合うヤンキー映画。
話は単純だが、統率力、洞察力、カリスマ性といったどんな世界のリーダーにも求められる資質。参謀的な役割の人間の必要性、信頼できる仲間の大切さなど、古典的かつ普遍的な組織の在り方と人間の成長物語を、わかりやすく手際よく映画の中に盛り込んだ脚本が巧い。
なにより、若い出演者たちの熱い勢いを感じ、ヤンキー映画としてはかなり面白い。格闘シーンでしつこいぐらい見られるスローやコマ落としなども効果的で、殴り合いの多いバイオレンス映画ではあるが、カッコいいアクション映画として成立しているのが燃える。
また、合コンの件などコミカルな部分も笑えるし、同じく人気漫画を実写化した東映「ビー・バップ・ハイスクール」のような、見ているこちらが恥ずかしくなるような演出が無かったのも良かった。
アタリハズレの多い三池崇史監督作品だが久々のアタリ!
しかし、伊崎瞬(「パッチギ!」の高岡蒼甫)が滝谷源治(小栗旬)の男の意気に感じ味方になる件や、敵か味方かわからない武装戦線の阪東秀人(関ヶ原の合戦、小早川秀秋の引用…)の件など、各人の心情をもっともっと掘り下げて演出すればより効果が高まったであろう部分を、あっさりと演出してしまうなどは、いかにも三池崇史監督らしい。(2008/04/20)
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●グラインドハウス…映画のフィルムノイズ、コマ落ち、音飛びまでをも愛してしまうタランティーノとロドリゲス。
「プラネット・テラー」本編途中で見られる“フィルム1巻まるごと紛失&不手際のお詫び”などという劇場支配人のテロップまでをも映画の演出にしてしまう、すさまじい発想力。
高品質・高画質の映像を求めるのがマニアの常であるはずが、なんという逆転の発想か…。フェイク予告篇4本付というのもたまらない。
「深く知ることにより、新しい発想もできる」というが、まさに筋金入りの映画オタク監督。
そして、これら秀逸なるギミックを活かすも殺すも、本編内容次第という事を熟知している両監督だけに、2本立本編の荒唐無稽な面白さは言うに及ばず。アイディアを形に出来るプロフェッショナルな力量はさすがだ。
「プラネット・テラー」のフレディ・ロドリゲス、久々マイケル・ビーンもカッコいい。やっぱり喰われるトム・サヴィーニ。
「デス・プルーフ」主演は永遠のB級アクションスター、カート・ラッセル。時速320キロの衝突シーンから最後のヘタレぶりまでの盛り上がりぶりはさすが。相変わらず音楽の使い方が巧い。
グロにみせないグロ表現は映画演出上の高等テクニック。痛みを感じさせる暴力、目をそむけたくなるようなグロばかりの、うわべだけ真似したタランティーノもどきの監督作品とは、比べるよしもない。(2008/04/13)
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●ボーン・アルティメイタム…シリーズ最終章。失われた記憶を求めて突っ走るジェイソン・ボーン。
瞬時にその場の状況を分析し判断する姿は、どこか「24」ジャック・バウアーを思わせる。マット・デイモン、アタリ役だ。
アッという間に状況が一転してしまう展開。目を離せないとはまさにこの事。追いつ追われつの全編追跡劇のすさまじさ。
関節技など、相手に致命傷を与えようとするリアルなファイティングシーン。
カットを落としてスピーディさを強調する手法は、古くは007シリーズの格闘シーンなどでも使われているが、ついにここまで来たか…、と思わせるほどの究極のカット割が見られる。 見逃すまいと構えていても、巻き戻すぐらいだから、これはもうスゴい。 観客に分析を許さず、体感させる事が狙いだろう。
ジョン・ウー「ペイ・チェック 消された記憶」も面白かったが、当初の主役候補だったマット・デイモンがベン・アフレックに役を譲ったそうだ。
調べたらベン・アフレックとは幼なじみとの事。映画の内容に反して、なんだかなごむ話だ。(2008/03/23)
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●ナムコ・ナンジャタウン…東京池袋のナムコ・ナンジャタウン、久し振りに行ってきた。普通ならデメリットになってしまう狭さを、これだけ有効活用してしまうあたりは、逆転の発想の典型的な成功例ではないかと。
お気に入りは「もののけ番外地」と「福袋餃子自慢商店街」。参加型のアトラクションで迷路のようなパーク内をうろうろと…。
「地獄旅館」(怖い…)「もののけ探検隊」「ガウストパニック(NEW!)」「ナンダーバード秘密情報局」「福袋探偵大学」「ボムレンジャー」「開運福猫神めぐり」「繁盛なんでも本舗」(駄菓子屋)etc…
ディズニーランドとはまた違うコンセプトで、プチ達成感が楽しい。
「蚊取り大作戦〜アマゾンの逆襲」ではついに新聞に!待ちルームの回転式チャンネルテレビの“ムシハイチコロヨ〜”には、お父さん遠い目…。
そして「レトロ日活映画館」と「のんべえ横丁」(→こちらも)あたりは、そのまんま「三丁目の夕日」。
肉汁がジュワッとでる餃子もおいしかった…。(2008/03/16)
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●HV Broadcast…スターチャンネルHV。コッポラの「ドラキュラ」、タランティーノ「パルプ・フィクション」。
そして、007シリーズ10作品連続放送。ヒッチコック「引き裂かれたカーテン」、チャック・ノリス「地獄のヒーロー」…。WOWOWでは、歴代ボンド6作品。新作「カジノ・ロワイヤル」以外ダブリ無しの連続放送。 日本映画専門チャンネルでは「大魔神」三部作一挙放送…。
ハードディスクは予約だけで容量一杯。
録画ディスクが安くなるまで、なるべくHD保存でしのごうと思っていたのだがもう限界…。Rec-Pot3台もすでに満杯。
で、おそらくなかなかブルーレイリリースされないであろう東宝の社長シリーズ、駅前シリーズあたりから落とす事に。正・続まるごと2作品、25GBディスク1枚に落とせるので効率いいし。
「社長漫遊記」「社長道中記」「社長太平記」「社長洋行記」「社長外遊記」「サラリーマン忠臣蔵」(いずれも正・続放送)。そして「駅前団地」「駅前弁当」「駅前温泉」「駅前飯店」「駅前茶釜」。
DVD未リリース作品もあるのでこれはもうお宝ハイビジョン。(2008/03/10)
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●キサラギ…三谷幸喜「12人の優しい日本人」を彷彿させる、密室会話推理劇。監督佐藤祐市、脚本古沢良太。愛しのD級グラビアアイドル、如月ミキちゃんは本当に自殺だったのか?
留守電に残された遺言メッセージ、200通のファンレター、直筆の手紙、ストーカー、生写真、モヒカン男、太ったマネージャー、ジョニー・デップ似の彼氏、アロマキャンドル、ラッキーチャッピーの替ボトル、ゴキブリ騒動…。
熱狂的なファン5人が集まったオタク会での激論から浮かび上がったバラバラの事実が、パズルのピースのように、ひとつに集約される時、アイドル如月ミキの自殺の真相が、明らかに…。
徐々に明かされていく5人の素性は、サプライズ重視で、ややリアリティさに欠けるも、舞台劇をみているかのような濃密な脚本は、見応え十分。
あっという間の1時間48分だが、もう少し知的な謎解きネタがあったら、と思うのは欲張り過ぎだろうか…。(※ネタバレ→) すがすがしいエンディングと思いきや、ひとり増えればまた激論!真実か?仮説か? 結局は“藪の中”という事なのか…(2008/02/24)
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●スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ…黒澤明やマカロニウエスタン、そして、タランティーノへのリスペクト作品。
素晴らしい美術セットや斬新な衣装、オールスターキャストがズラリと並ぶ、つかみの10分までは鳥肌ものの凄さだったが、その後の煮込み方がマズかった…。 感情移入できない映画ほど苦痛なものはないが、これっぽっちのカタルシスも感じなかった。
ビジュアルありきの三池崇史監督らしい作品といえば、らしいのだが…。
どこにでもいそうな女が、突然、男の首や足を切断するサイコ女に豹変するホラー「オーディション」。
その豹変ぶりもかなり強引だった。日常に突然ふりかかる恐怖を描いた分だけ、違和感は薄れたが…、基本はエログロ。
そして、問題のR-18指定映画「殺し屋1」。こちらもかなり、いっちゃてる映画だったが、10年後にどのような評価を受けているかが気になる。
まあ、愛の形はいろいろだから、気持ちはわからないでもないのだが… (2008/02/17)
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●心霊写真…WOWOW HV 1月26日(土)深夜3:00放送。
2004年タイ映画。監督はパークプム・ウォンプム、バンジョン・ピサヤタナクーン(覚えられない…)。
レンタルショップ、ホラーコーナーの片隅にあるような胡散臭さプンプンのタイトルだが、これがけっこう怖い。
貞子の念写ビデオのように、何故、死んだ娘の霊が写真に写るのか? 自殺の直接の原因となった出来事がわかった時に、初めて理解できるという脚本がなかなか巧い。
都市伝説を元にしたような話で、なんとなく読める展開ではあるが、始終、首を気にする呪われた青年タンのラストもけっこうくる。
伏線が各所にはってあり、観終わった後の適度なナルホドが満足感を与えてくれるし…。
「リング」や「呪怨」といった和製ホラー映画が世界、特にアジアに与えた影響の大きさが伺える作風だが、やはりタイという暑い国だからだろうか、「the EYE」同様のネチッこい演出は特筆もの。
「the EYE」シリーズ3作と本作の連続ハイビジョン放送、かなりお得。
それにしても、DVDジャケットの思いっきりのネタバレは何なのだ?(2008/02/11)
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●悪夢探偵…WOWOW HV放送。他人の悪夢に侵入し、原因となる潜在意識を調べる"探偵"という発想がユニーク。
探偵といっても職業としているわけではなく、そういう能力を持ってしまったがために、イヤイヤやっているというキャラ設定も魅力的。勝気なミニスカ女刑事とのかけあいも面白くなりそう… だったのだが、中盤から徐々に失速。こなしきれず感を強く感じた。
ローアングルのカメラ目線で迫るモンスター、「ジェイコブス・ラダー」のような顔面ブルブルのビジュアルもありがち。自分の喉元を狂ったようにナイフで切り裂き血がドピュ〜ッと…。悪夢のような猟奇殺人という事なのだろうが、ここまで直接的なスプラッターシーンが果たして必要だったのだろうか?もっと想像力を刺激するようなストーリー展開で見せてほしかったのだが…。
素材とシチュエーションにはかなりの魅力アリなので、続編に期待。
悪夢探偵、影沼京一こと松田龍平。ナイーブな感じは良いが、どこかお坊ちゃま風。良いか悪いかは別にして、もう少し年を重ねてワイルドさがでてくると優作っぽくなるのではないか。
女性刑事霧島は、歌手のhitomi。ハイビジョンの顔アップは肌の荒れなどが鮮明にわかるが、女優さんはこれから大変だ。塚本晋也監督も出演しているが、江頭2:50のようなパフォーマンスがなんだか…。(2008/02/03)
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●トキワ荘の青春…1996年市川準監督作品。日本映画専門チャンネルHV放送。
物語の舞台となるのは伝説のアパート、トキワ荘。
藤子不二雄、石森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろうといった漫画家たちの青春が描かれるが、そこには青春物にありがちなドラマチックな展開は無い。
当時も今も延々と続く大きな時間という流れの中の、ある一時一瞬を切り取って見せるドキュメンタリー手法を使い、売れっ子になっていく者、迷う者、去る者の姿が、彼らから兄のように慕われていた漫画家寺田ヒロオ(本木雅弘)の視点から描かれる。
そして、新しい漫画の流れにのれず、悩み揺れ動く寺田ヒロオ自身の心の内もまた、丁寧に描かれるのだ。
明日の事もわからないまま、ただひたすらひとつの事にうちこむ若者の姿には、つくりものではないリアリティさがあり、心を動かされる。
芽がでるまで時間がかかり、売れるのが一番遅かった赤塚不二夫(大森嘉之)が、ようやく連載が決まり、雨の降る中「やった…」とつぶやくシーンは印象的。
「三丁目の夕日」のような古き良き時代を懐かしむのではなく、自分にとってのトキワ荘とは何だったのか?何なのだろうか?と自身の心へといざなう昭和ノスタルジー感が秀逸。心に残る珠玉の一編だ。
芸達者な出演者揃いだが、阿部サダヲが藤本弘(藤子・F・不二雄)役を好演している。(2008/01/22)
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●「犬神家の一族」2006年版…ここまでセルフリメイクする事自体に果たして何か意味があるのか?と思いつつ、それでも観てしまうのは、それだけ1976年の前作が凄い作品だったという事。
市川崑監督すでに90歳超。前作の映像を見ながら演出する事もあったというが、もはや老後の楽しみで映画を撮影しているとしか思えない。
石坂金田一は走るのがいかにもシンドそうだし、「よ〜し、わかった」の加藤武も入れ歯なのか喋り方が変だし、大滝秀治は昔も今も変わらないな〜などと思ってしまうし…、まるでホノボノとした同窓会のような雰囲気だ。これが遺産相続をめぐる陰鬱な殺人事件という話なのだから、なんともはやだ。
まあ、展開で引っ張るという映画ではなく、前作と比較しながら観るという企画物映画としてみれば、及第点ではあると思うが…。
映画もビジネス。1996年には同監督作品の「八つ墓村」(豊川金田一版)がコケたという前科もあるし、売りやすい、儲けやすい安パイを選んだという事になるのだろう。
黒澤作品のリメイクといい、日本映画のネタ不足も相変わらずのようだ。
ちなみに、横溝正史=金田一耕助といえば、田舎や島といった地方が舞台というイメージが強いが、実際には金田一耕助全77の事件中、事件の発生する場所が多いのは東京の49事件で、意外と都会が多いのだ。
と言いつつ、鬼首村の「悪魔の手毬唄」、どこかでHV放送してください!(2008/01/09)
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●舞妓Haaaan!!!…阿部サダヲ演じる舞妓フェチ、鬼塚公彦の性癖を描くスラップスティックコメディ。
チャットバトル、あんさんラーメンや、繰り返しギャグ、白日夢ギャグなど、ひとつひとつのエピソードは確かに笑えるが、ストーリーにのっかる笑いではなく、ミスター・ブーやチャウ・シンチーの香港ナンセンスギャグ映画のノリに近い。往年の東宝喜劇映画、特に「社長シリーズ」とは根本的に別物。
どちらかというと、突然ミュージカルや、キャラクターの異常さは「無責任シリーズ」のようなイメージなのだが、植木等御大が唐突に登場。そういえば、本作が遺作だったと思いだしたが、「ステッキどすえ」というギャグ、あれはアドリブか?笑い所か?粋な爺さんという設定ならば、もっとやりようがあったとも思うが…。
そして阿部サダヲ。若かりし西田敏行っぽいオーバーアクトなリアクションで、最近では珍しいタイプだとは思うが、主役で2時間の映画を引っ張るにはイマイチ華がないような…。
柴咲コウが阿部サダヲを好きだという設定も気に入らない。
ラストの※ネタバレOKの方のみドラッグ→”青い鳥”オチのための伏線なのだろうが、舞妓に人生のすべてをかけたオタク男なのに、こんな美人の恋人がいる時点で、人生かけてないだろ、と突っ込んでなかなか映画に入れなかった。
伊丹十三チックな舞妓さんワールドの説明もおざなりで、途中から挿入される人情話も、全体的には中途半端。阿部サダヲのハイテンションな怪演のみが残るという作品だ。(2007/12/31)
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●大日本人 初回限定生産3枚組…大日本人、すんごいキャラ。個人的には、かなりツボ。
シチュエーション、キャラ設定、台詞、脇役、通行人も含めて、実はかなり創りこんでいるのだが、それをまったく感じさせないこのユルユル感。一見、素人っぽい無駄だらけのような画面に、松本人志の、あの天性の"間"が至る所に盛り込まれている。
インタビュアーに突っ込まれて、困ったような、怒ったような、情けないような大佐藤。力うどんが大好きな大佐藤。娘に会えるのでゴキゲンな大佐藤。名古屋で仕事が有った時は行きつけのママさんのいるスナックへ行く大佐藤、防衛庁職員へのインタビューなどなど…。
基本的にはバラエティのコントに近く、新しい映画という感じはしないが、日本の諸問題、国際情勢などを、そこはかとなく醸しだしているのも、いかにも松本人志の映画らしい。
観終わってから思い出し笑いしてしまう映画というのも久し振り。カンヌで上映したらしいが、外人にはこの面白さが理解できたのだろうか?…。
メイキングでは、北朝鮮の赤鬼はミドンという名前で、松ちゃんの学校の恐い奴マルヤマがモデルと紹介される…。幻のシーン集"寝ている電力関係者""走り去る子供の頃の大佐藤"などこちらも傑作。
ラストのコント部分が実写になるのが良いのかどうか、かなり議論したらしいが、いい意味でも悪い意味でもアクの強い映画となった。(2007/12/24)
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●スパイダーマン3 トリロジーBOX Blu-ray…やや詰め込み過ぎの感もあるが、等身大のヒーローを描くというシリーズのコンセプトを本作でもしっかりと踏襲し、エンターティメントとして超一級の出来。
そしてスパイダーマンの魅力、それはヴィラン(悪役)。 本作はいよいよサンドマン、ヴェノム、ニューゴブリン(映画オリジナルキャラ)登場だ!
特にT1000を彷彿させるサンドマン(砂男)の特殊効果が凄い。精細なハイビジョン映像で砂の一粒一粒までもが見られるようだ。
コミックでは、ヴァルチャー(羽を持つ怪人)、スコーピオン(さそり人間)、リザード(トカゲ人間)、ミステリオ(幻覚を見せる)、カメレオン(変身)、モービウス(吸血鬼)、ハイドロマン(水男)とサンドマンが合体したマッドシング(泥の怪物)など、まだまだ印象深い敵役がたくさんいるのだ…。シリーズ終了との噂もあるが、もっと観たい!
ちなみにUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のスパイダーマン・ザ・ライドに登場するのが、ドクター・オクトパス(コミックでは坊ちゃん刈り)、ホブゴブリン(グリーンゴブリンとは違う)、エレクトロ(高圧電流を放電)、ハイドロマン、スクリーム(ヴェノムから創り出された怪人)。
※USJのハリウッド・ドリーム・ザ・ライド凄かった!USJのアトラクションはどれもグレード高く、面白い。(2007/12/09)
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●ダイ・ハード4.0 Blu-ray…犯人側からみれば完全犯罪計画に突然現れた邪魔な男、本人からしてみれば成り行きから巻き込まれてしまっただけの不運な男という設定はまさしくダイ・ハードなのだが、何か物足りない…。
マクレーンの娘とハッカー青年のキャラはなかなか良かったが、悪のボスとカンフー使いの女などは、もう少しキャラを掘り下げても良かったような気もする。
FBIの人間も役に立っているんだかいないんだか、中途半端。これではマクレーンが引き立たない。それに、アクションがこうやみくもに激しいばかりだと、感覚が麻痺してしまい、最後には凄いんだか凄くないんだかわからなくなってしまうのだが…。
緩急をつけた、たたみかけるようなアクションと、脇キャラそれぞれが面白いようにマクレーンにからんでいくという「ダイ・ハード」第一作的な展開は残念ながら観られない。
まっ、何も考えずに映画に浸り、その間はイヤな事も忘れて過せるという意味では最高な映画ではあるが…。
それにしてもポップアップメニューを操作している間にも映画が進行してしまうというのはいい加減止めてほしい。特典映像が何も収録されていないのは何故?(2007/11/25)
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●フランケンシュタインの怪獣ガイラ&海魔大タコ1966…イワクラ製ゴジラ特撮大百科 DELUXE。
「サンダ対ガイラ」映画本編冒頭の、「フラバラ」海外版のラストを彷彿させる「ガイラ対大蛸」を再現したフィギュア。
彩色にもう一工夫欲しかったが、それでも鱗状の緑の皮膚と体毛を持つ「海のフランケンシュタイン」が忠実に立体化されているのが素晴らしい。
"人形は顔がいのち"(by吉徳)だが、凶暴そうで醜いガイラの顔がなんとも素晴らしい。夜の海、こんな生物を稲妻の光で間近に見たら、マジにうなされますね。怪獣映画というよりも完全に怪奇映画。
(→詳細はこちら)
このイワクラというメーカー、値段も高くマニアックなものばかり発売しているが、果たして採算がとれているのだろうか? このフィギュア非常に折れやすいのが難点。(タコの足、ポロッと折れました…)(2007/11/24)
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●フランケンシュタイン対地底怪獣 ART WORKS COLLECTION …2006年8月メガハウスより発売された、開田裕治氏のイラストを立体化したフィギュア。 中でも特に素晴らしいのがこの「フランケンシュタイン対地底怪獣」。(→イラストはこちら)
手のひらサイズで、これだけの立体造形はもはや神技…
で、パッケージの裏。「作品中に登場する方々の肖像権に関し、当社で調べ得る限り使用のおことわりをさせていただきましたが、一部に連絡の取れない方がありました。本商品に使用されている各出演者の中で連絡の取れていないご関係者におかれましては弊社までご一報いただけますようお願い申し上げます」との記載がある…。 これはおそらくフランケンシュタイン役の古畑弘二氏の事だと思うが、どうやら消息不明のようだ。
彼の短い俳優人生にとってこの和製フランケンシュタイン役とはどのような意味を持つものだったのだろうか…?
初代ウルトラマンのスーツアクター古谷敏氏も不遇の晩年を送っているとの事。こういうモンスター系俳優の寂しい晩年の話はハリウッドでもよく耳にする事ではあるが…。
ちなみに「フラバラ」「妖怪大戦争」「地球防衛軍」日本映画専門chにてハイビジョン放送!(2007/11/07)
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●DEATH NOTE アニメ版 DVD11巻(全13巻)……仕掛ける者と暴く者、追われる者と追う者。夜神月(ライト)とL(エル)、二人が繰り広げる駆け引きを中心に描く心理サイコサスペンスミステリー漫画(長いが…)。
実写版もかなり面白かったが、やはり漫画にほぼ忠実なアニメ版もぜひ見たい。 という事で、DVD初回特典のオリジナルフィギュアを集めた。
ライト、リューク、L(エル)は別格としてもお気に入りはシドウ。死神なのに気弱、さらに怖がりという憎めない奴…。
まっ、元はといえば、こいつのノートがリュークから夜神月へ渡っていったんだし、重要な死神キャラである事は間違いない。
ニア、メロ、レム、ジェラス、魅上、夜神総一郎、ミサ。残るは高田清美のフィギュアと、そして最終13巻には漫画にもアニメにもその姿が登場していない「死神大王」のフィギュアが付く(らしい…) 死神たちからは“ジジイ”と呼ばれているが、あまりに凄い姿なので人間には認識不可能との事。 どういう姿なんでしょうか?かなり興味あります。(2007/11/04)
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●4-TWENTY FOUR-シーズン6(ネタバレ無し)…ジャック・バウアー=キーファー・サザーランドが飲酒運転で捕まった。「24」的にはジャックははめられたかオトリ捜査だった、という事になるのだろうが、そううまくいかないのが現実だ…。プライベートでもお騒がせのジャックだが、アメリカでは「シーズン6」が思いのほか視聴率がよくなかったと聞く。日本では「シーズン6」DVDレンタルの真最中。圧倒的な面白さだった「シーズン5」と比べると、前半失速気味で、これが視聴率低下の原因となったようだが、後半に入ってがぜん盛り返してきた。ラストに向かって再び加速。クライマックスまでタイムリミットは6時間だ!
トニー・アルメイダ復活の噂もある「シーズン7」は来年早々アメリカで放送開始。「シーズン5」の国内恒例の連続テレビ放送と人気は相変わらずのようだ。ちなみに今回の「シーズン6」でも「シーズン1」で登場していたマイロ(エリック・バルフォー)が出世して、CTU技術部門のチーフとして戻ってきている。これも連続ドラマのお楽しみのひとつだ。
また、「シーズン5」のテレビ放送の解説で、シーズン1から4、つまり4日間で、ジャックがかけた携帯電話の通話時間は3時間12分59秒、ジャックが射殺した人数は77人、ジャックが撃った弾数は619発で命中率12.44%と紹介されているのが、なんともたまらなく面白い。こういう濃いネタは大好きだ。(いずれも番組スタッフ調べとの事)
「ジャック・バウアーの歌」未放送CM、グラサン似合う」篇(♪オレはジャック・バウア〜 グラサン似合うぜ オレはジャック・バウア〜 瞳つぶらだぜ〜)と、「食事は大事」篇(♪オレはジャック・バウア〜 食事は大事さ オレはジャック・バウア〜 でもまた仕事さ〜)も紹介された。その他の歌詞はこちらをどうぞ→ (2007/10/7)
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●地上デジタル放送への道…国内でDVDソフトが売れなくなっているとの事だ。売れ筋の映画はほぼDVDソフト化された事、市販されているものより高画質なハイビジョン映像が放送されている事などが原因とされている。
DVDソフトを購入するコアユーザーはほとんどマニアである。そんなマニアが、画質の劣るDVDソフトをわざわざ高いお金を払ってまで購入する気にならないからだろう。
VHSよりもLD、LDよりもDVD。そして、DVDよりもハイビジョン録画、さらにはハイビジョンDISCへと、よりきれいな映像で好きな映画を観たいというマニアの願望は、いつまでも尽きることがないのだが、どうも世の中の動きは違うようだ。
日本国内には1億5千万台のテレビがあり、アナログ放送の停波が4年後に迫った今でも、そのうちの1億台がいまだに地上デジタル放送対応ではないとリサーチされている。
さらに、DVDレコーダーだが、VHSビデオの販売台数のピークは750万台。かたやDVDレコーダーの販売台数のピークは400万台で減少に入ってしまい、そのピーク時の差はなんと350万台にもなるとの事。
つまり、今のアナログテレビ放送のままで充分。テレビは見られればいい、録画は簡単なビデオが便利で良いという人が、いかに多いかという証である。
2011年7月24日の地上デジタル放送完全移行まで、あと1393日だが、この事自体を知らない人もまだまだいるようだ。そして、コピーワンスの問題。
はてさて、一体どうなることやら…。 (2007/9/30)
●バブルへGO!! タイムマシンはドラム式… 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」へのオマージュたっぷり。もともと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン型タイムマシンも初期設定では冷蔵庫だったのが、子供が中に入ってマネすると危険だという理由で変更になったものだ(※本作では洗濯機)。
ワンレン・ボディコン、ディスコ、ティラミス、ポケベル、アッシー君、デカイ携帯…。時の経つのはなんと早いのだろう。同じタイムマシン物でも「サマータイムマシン・ブルース」と比べると、かなり荒っぽいというか、雑な部分も多いが、何故か許せる。タイムパラドックスの矛盾を考えるよりも、当時の自分をオーバーラップしながら観てしまうからだろうか。理屈抜きで楽しめるコメディだ。 (2007/9/24)
●UDON(ネタばれ有り)…讃岐うどんは本当においしい。特に釜玉うどん、ぶっかけは最高だ。この映画を見ると讃岐うどんが無性に食べたくなる。また、同じ本広克行監督作品の「サマータイムマシン・ブルース」のヴィダルサスーン・トリオがそのまま出演しているのも楽しい。
しかし、映画としてはイマイチ。後半、父と子の親子の絆にほろっとはするが、最後にユースケ・サンタマリア扮する香助がニューヨークに戻っていくのが、興ざめ。自分の夢にあきらめずに再チャレンジしてコメディアンとして成功したのか?ひょっとしてニューヨークでうどん屋を開店したのか?なによりも、うどんのヒーローが意味不明だ。うどんは消化が良いが、映画自体は消化不良気味。
この映画の主役は讃岐うどん。うどんが無性に食べたくなる、うどんのためのうどんによる映画という事であれば、それはそれで良しとするが、それにしてはちょっと長過ぎる。 (2007/9/24)
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●天国と地獄…黒澤明ドラマスペシャル第一夜
テレビドラマとして初めてリメイクされた「天国と地獄」。権藤邸での前半部分は、役者たちのプレッシャーのせいか、部屋の狭さのせいなのか、緊迫感ではなく息苦しさのようなものを感じてしまった。そもそも権藤邸が高台にそびえたつ豪邸に見えないのが痛い。あの家こそが「天国と地獄」の貧富の差というテーマの象徴なのだから。
後半になるにつれてさらにトーンダウン。泳がせた犯人を警察が追跡するシークエンスなどはあまりにもお粗末。ストーリー的に意味不明のシーンもあり、クライマックスに至っては、ただ偉大なる脚本をなぞっただけという印象は否めない。
映画とテレビドラマでは予算も時間のかけ方も違うのは承知の上で、ましてや黒澤作品の中でも群を抜く完成度の高さを誇る「天国と地獄」のリメイク。黒澤作品という大きな山に果敢にチャレンジした意欲は買うが、黒澤はやはり凄かったという事を再認識させる作品で終わってしまったのは残念だ。

●生きる…黒澤明ドラマスペシャル第二夜
オリジナルのオーバーアクト気味の志村喬を意識してか、松本幸四郎はあくまでも静かに淡々と死に直面した男を演じていた。決して悪くはなかったが、姿勢が良過ぎるというか、きりりとし過ぎているという印象が、どうも。深田恭子もイキイキした元気な娘という感じじゃないし…。映画の出来は一に脚本、二にキャスティングによるという言葉があるが、キャスティングにいささかの難点があったのかもしれない。夜遊びの踊りのシーンで、お茶の間固まった…? (2007/9/17)
●日本映画専門チャンネルHD…ハイビジョン放送「七人の侍」。ついこの間まで、DVDの高画質に驚いていたのがなんともだが、細部のディテイル描写は完全にアップ。HDマスターそのままのクオリティは、当然の如くDVDを凌駕している。
そして「社長漫遊記」と「続社長漫遊記」。もはや伝説「ニッポン無責任時代」!解像度はもちろんだが、発色が格段にアップしているのが凄い!
さらに黒澤作品は「用心棒」(10月)、「天国と地獄」(11月)、「赤ひげ」(12月)、「影武者」(08年1月)とハイビジョンライブラリーの嵐だ。
売れ筋の黒澤作品、東宝特撮作品などは比較的早い段階でハイビジョンソフト化されるであろうが、社長シリーズなどは果たしていつリリースされるかわからないので喜ばしい限りだ。
爆笑問題の太田光のトークもなかなか良かった。次は東宝特撮シリーズ、若大将シリーズをブワ〜ッといきましょう。
DVDより高画質で、1ヵ月525円(+基本料金410円)は安すぎ。大きくて邪魔な字幕スーパーもないし…。リピート放送もうれしい。 ただし、スタンダードサイズとビスタサイズの映画放送時に画面内右下に表示される日本映画専門チャンネルマークが邪魔。これはなんとかならないものだろうか。シネスコ画面時には右下の黒帯の中に表示されるのでさほど気にならないのだが…。(2007/9/3)
●BS・CS放送雑記…6月24日、WOWOW一夜限りの先行放送「犯人に告ぐ」を観た。
「ゾディアック」などの劇場型犯罪を逆手に取った「劇場型捜査」という発想がユニーク。なかなか見応えがあった。
伏線やトリックも各所に仕掛けられてはいるが、犯人探しよりも、主役の巻島刑事(豊川悦司)の上司曾根(石橋凌)が、刑事としての巻島の実力を認めながらも、自らの出世のために利用していく姿。巻島を影ながら支える津田刑事。キャリア組のエリート刑事、植草の横やり(刑事物のお約束)など、「劇場型捜査」という前代未聞の操作方法に揺れ動く警察内部の確執が見所。
犯人の行動がいまひとつ描かれていないが、それは、※ネタバレOKの方のみドラッグ→現代の犯罪の特徴である理由なき犯罪の象徴であるからだろうか…。
今夜は震えて眠れ−。豊川悦司のカメラ目線が印象的だ。
それにしても、今秋ロードショーの映画、それもネタバレ禁止の映画を放送してしまうとは、なんとも大胆。
さらにWOWOWでは、特集・真夏の千葉真一!アクション大感謝祭。
いまだに未DVD化状態の「直撃地獄拳!大逆転」が、7月17日の深夜ハイビジョンで放送された!これはもう完全にお宝だ!
そして、日本映画専門チャンネルは9月からすべてハイビジョン化。
すでにハイビジョン放送された「七人の侍」「どですかでん」などの黒澤作品も再放送されるとの事。前回ハイビジョン放送された黒澤作品もかなりの高画質だったが、何故か2時間きっかりにノイズが入るという不思議な仕様は、我家のブルーレイレコーダーだけ…?
6月、日本映画専門チャンネルにて放映された、松本清張 傑作サスペンス「黒い画集」シリーズを観た。
(→続きは「黒い画集」シリーズのコラムで)(2007/7/21)
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●シュレック3(劇場公開中)…シュレック1で、あるがままの姿が一番美しく、大切なのはハートだというハッピーな結論をだしておきながら、同じテーマのぶり返しでやや新しさに欠けていたシュレック2。
いささかパワーダウンした感のあるシリーズだったが、本作シュレック3で一気に盛り返した。
おとぎ話を完全にオチョくる、戦うプリンセス軍団たちのキャラ設定など、個人的にはかなり受けた。
※ネタバレOKの方のみドラッグ→白雪姫の“森の仲間アタック”やシンデレラの“ハイヒールブーメラン”、オーロラ姫の“眠りトラップ”など、それぞれの話にまつわる小道具を自らの武器にするあたりシュレック映画の本領発揮だ。シリーズを通じての脇キャラであるピノキオや3匹のこぶた、クッキーマンなどもシリーズネタで笑わせてくれる。
そして、※ネタバレOKの方のみドラッグ→本当は幸せになりたいし夢だってあるという勢揃いしたおとぎ話の悪役たちや、悪役たちを率いるマザコンでナルシストの勘違い男、チャーミング王子もそれほどの悪としては描かれていない。
それはおとぎ話の王道である勧善懲悪がこの映画のテーマではなく、責任を持つ事の大切さや、人は変わろうと決意すれば変われるものだ、といった成長物語が本作の真のテーマだからであろう。
チャーミング王子もきっと変われるはずなのだ。(濃いヒゲ剃り跡は変わらないと思うが…)
一度見たら忘れられない、非常にユニークな愛嬌のあるシュレックの赤ちゃんだが、どうやら5部作らしいので、次回はもっと活躍するのか?
ちなみに、TOHOシネマズ府中で観たが、映画上映前のマナー告知アニメ「秘密結社 鷹の爪」はいつ観ても面白い。総統と吉田くんの掛け合いはそのへんのお笑いより笑える。(2007/7/18)
●怪談新耳袋 百物語 DVDBOX…日常生活の延長線上にある話こそ、実は一番怖いのだが、日常に突然現れた未知なるものを描いた怪異エピソードの多くに答えはない。その突き放したような描き方は、作られた物語である事を感じさせない原作の手法を取り入れている。
※原作は「新耳袋」。聞き伝えられた怪談・奇談を収集した「耳袋」という江戸時代の書物にあやかって付けられた書名で、実話の怪異体験談を集めたもの。
全九十九話を完全収録した8時間15分、圧巻のDVD-BOX。話数順になっているのが、なんとも購買意欲をそそる。
内容が一覧でわかるエピソードごとのムービングメニュー、話のつながりや裏設定などをまとめた怪談新耳袋完全マニュアル全話解説付。
ハイビジョンで撮影された映像はDVDでもかなりの高画質だが、深夜、たまに再放送されているハイビジョン放送も地道に録画保存を続けたい。(「怪談新耳袋 最終夜」のエピソード、「怪談新耳袋 劇場版」などは、何故かアップコンバートのハイビジョン放送だったが…)
ちなみに劇場版。「怪談新耳袋 劇場版」のエピソードはどれも秀逸で怖かったが、長編の「怪談新耳袋 ノブヒロさん」「怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション」「怪談新耳袋 絶叫編 左 黒い男たち」「怪談新耳袋 絶叫編 右 うしおんな」はイマイチな出来だった。
やはり、長編には不向きなのか。 特に「うしおんな」は小松左京の「くだんのはは」でも知られているだけに、かなり期待していたのだが残念だった…。(2007/7/14)
●ハイビジョンシアター「ゴジラ」…12月20日午後10時、スカパー!110の日本映画専門チャンネル、ハイビジョンシアターにて、第1作「ゴジラ」が放送された。
これを録画するためにPANASONIC DIGA DMR-BW200 を買い、ブルーレイで録画保存した。
東宝DVDと比較すると、アップ描写にそれほどの差はなかったが、遠景描写の細密感がさすがに違った。
年末年始は、ハイビジョン映画が目白押し。来年1月6日には伊丹十三10作品、10日には黒澤明「天国と地獄」、2月には、BS-iでの放送に続いて「犬神家の一族」も放送されるので楽しみだ。
22日の金曜ロードショーでハイビジョン放送された「たそがれ清兵衛」は、DVDとほぼ同じ画質感だった。あまり解像度が高過ぎると、NHK大河ドラマのようにカツラの付け際くっきりで、興ざめしてしまう所ではあるが…。
そうそう、1月12日にHD-DVDリリースされる「キング・コング」も楽しみ。(2006/12/23)
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●24-TWENTY FOUR-シーズン5(ネタばれ無し!)…ジャックが帰ってきた。さあっ、見るぞ!と言うか言わぬかのうちに、いきなりの衝撃!シーズン5!
いまや、レンタルショップの看板商品。 11月3日のラストレンタルまで、気になってしょうがない。ここまで楽しませてくれてキーファー様々です(もちろんBOXも買いますよ…)。
前シリーズまではDVDジャケットを見ると、登場する人、生きている人がわかったが、シーズン5のジャケットからはジャックのみ。これも徹底したネタバレ禁止処置のひとつでしょう。
海の向こうでは、シーズン6の準備が着々と進んでいるらしい。日本とのタイムラグありすぎ。もっと早くならないものか…。
カロリーメイトとのコラボCMはすべてゲット済み。松っちゃん、いいキャラ。(2006/10/22)
●サマータイムマシン・ブルース…あまりの面白さに、プレミアム・コレクターズ・エディション、初回生産限定価格通常版、2005ヨーロッパ企画第18回公演とリリースされたすべてのDVDを買ってしまった…。
とある大学のSF研究会の部室に、突如として現れたタイムマシン。暑い夏の一日に、怠惰に青春を過ごしていたSFの事をまったく知らないSF研究会の彼らが、相対性理論や宇宙の消滅といった、今までおよそ考えもしなかった次元の違う問題に直面するギャップ感が、たまらなく面白い!
たたみかけるようなボケとツッコミの応酬、そして、各所に散りばめられた伏線。物語が進むにつれ、徐々に、すべてが明らかになっていく、練りに練られた脚本は、ヨーロッパ企画の上田誠氏。
タイムトラベル物の聖域ともいえるタイムパラドックスの矛盾を、これほどのドタバタ劇に消化させてしまうとは、大胆で斬新過ぎ!
微妙な違いが楽しめる舞台劇と映画版。舞台劇は「ドラえもん」、映画版は「ジョージ・パル版タイムマシン」という事で、どちらも買い。
バック・トゥ・ザ・フューチャーならぬバック・トゥ・ザ・昨日。映画版では時計台など、所々にお遊び的なオマージュも見受けられる。(2006/3/13)
●ノロイ プレミアム・エディション…行方不明となった怪奇実話作家、小林雅文の残したドキュメンタリー「ノロイ」。フィクションなのか、ノンフィクションなのか?緊張感ビリビリであっという間に映画に引き込まれてしまった。
映画中盤あたりから徐々に、はは〜ん、なるほど…、と気づきはじめるのだが、全編を通して描かれる、このキワモノ的な危なさは、最近のジャパニーズホラーの中でも群を抜く異様さを醸しだしている。
日常生活に突如現れた恐怖とでもいおうか、電車の中などで、突然、危ない人間を見かけた時のコワさと似ているが、「悪魔のいけにえ」的といったらホメ過ぎだろうか…。特に、冒頭、ドアの向こうから顔をだした過激な石井潤子さん、ある意味、レザーフェイス登場にも近いインパクトを感じた。
演出上、素人っぽい出演者ばかりなのは当然だが、鬼祭の説明をする郷土史家の谷村さん、ボコられた石倉三郎みたいでインパクトあり過ぎ…。イメージ的には東宝「金田一シリーズ」の大滝秀治か?
左右非対称のお面(顔)が不気味な、禍具魂(かぐたば)の呪い。特典ディスクの「かぐたばの真相を追え!」、女子高生の間では"かぐたば"は、かなりぐったりしたやばい状態の意味らしいが、これ、個人的にはかなり受けた…。 (2006/1/27)
●悪霊島 テレビ放送版…ちょっと、古い話になりますが、鹿賀丈史が金田一耕助を演じた、"鵺の鳴く夜は恐ろしい…"の1981年角川映画「悪霊島」。
2004年7月14日にリリースされたDVDはサウンドリニューアル・エディションで、主題歌として使われたビートルズの「レット・イット・ビー」は、版権の関係でカバーされたものに差し替えられていた。
いよいよビートルズ版は幻となってしまうのか…?と思いきや、ビートルズの原曲がそのまま使われたバージョンは、2005年10月21日金曜日の深夜(正確には土曜日)、午前2時30分からテレビ東京にてひっそりと放送されていた。 (2006/1/18)
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●燃えよドラゴン テレビ放送版…「1月10日(火)テレビ東京「午後のロードショー」にて久々の「燃えドラ」劇場公開版放送。吹替音声は、1997年7月3日にテレビ東京で放送されたリー/谷口節、ローバー/堀勝之祐、ハン/小林修、ウィリアムス/大塚芳忠のバージョン。DVD収録のものと同じ。
続いて1月11日(水)には「バックドラフト」放送。ブライアン(ウィリアム・ボールドウィン)/井上和彦、スティーヴン(カート・ラッセル)/山地和弘バージョン。DVD収録の日本語吹替とは別バージョンだったが、とにもかくにもスクイーズ収録でDVD再リリースして欲しい…。
で、カート・ラッセルつながりで「遊星からの物体]」。こちらもスクイーズ・日本語吹替収録でDVD再発を。 (2006/1/13)
●輪廻…「呪怨」の清水崇監督、最新作。ジャパニーズホラー・レーベル「Jホラーシアター」第2弾。(ちなみに第1弾は「感染」「予言」)
過去に起きた凄惨な事件と、その因果を受けた現在の人間の記憶を行き来する、横溝正史もどきのミステリー風な味つけを施したホラーだが、ミステリー映画というには知的さがなく、ホラー映画というには怖さがない。
本当にあの人形やゾンビもどきで、怖がらせようと思っているのだろうか?(ギャグのようなテレビCFも流れているが、ひょっとしてわざとコワ面白に…?)
説明のつかない恐怖を演出していた「呪怨」だが、清水崇監督「呪怨」の撮り過ぎか?約1時間20分の長編映画を描くには、もっと映画的なストーリーテリングを高めないと、心理的な恐怖は描けないと思うが…。それ、子供を傷つけるシーンはいただけない。
清水崇監督の「稀人(まれびと)」というのも見たが、恐ろしくつまらなかったな…。(2006/1/11)
●古畑任三郎ファイナル…「今、蘇る死」「フェアな殺人者」「ラスト・ダンス」3夜連続放送。おもしろかった。
「今、蘇る死」の石坂浩二、「悪魔の手毬唄」へのオマージュたっぷり。「フェアな殺人者」のイチローもしっかりと演技してましたし、「ラスト・ダンス」もよくあるトリックだったが巧かった。
視聴率も良かったようだが、これで本当に終わり?…、もっと続けて欲しいですね。
「ナニワ金融道」は再放送のみで、がっかり…。1月27日にはDVD-BOXがリリースされるが、けっこう好きです、このドラマ。
そして海の向こうでは、いよいよ1月15日から「24-TWENTY FOUR」第5シーズンの放送開始。日本では、また年末のDVDリリースだろうか?かなり先の話になってしまうが待ち遠しい。(2006/1/8)
●ALWAYS 三丁目の夕日…「リターナー」(→こちら)から大いに注目・期待していた山崎貴監督の最新作!
いやっ、まいりました、オジさん世代にはたまらない映画で、もう涙腺ボロボロ。
映画の舞台となる昭和33年当時を、最新のVFXで、スクリーンに蘇らせるというその着想にも、ただただ、驚かされた…。それも、現実の昭和というよりも、今のオジさん、オバさん、それぞれの心の中にあるノスタルジックな昭和30年代を強調しているのが凄い。
クレージー映画や若大将映画などで見られる、実際の昭和の風景と似ているようだが、微妙に違う、何かこう、心の中に染み入る風景を描いている所に、この映画の凄さを感じるのだ。
丁寧に丹念に描かれたキャラクター達の心温まるエピソードが、次々と繰りひろげられていく…。これはもう、笑わせて泣かせる、チャップリンの「キッド」のようなお約束の展開なのだが、狙ってるな〜と思わせる山崎貴監督のベタな演出が、ノスタルジックな風景の中で、逆にきっちりとツボにはまっているのが心憎い。
吉岡秀隆演じる茶川竜之介の間の悪いギャグが、時たま見受けられるが、昔の話(?)なので、まぁ、良しとしよう。 ?(2006/1/2)
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▲2006年……………………
ジャパニーズホラー4連発!
●感染…
ものすごっ、空気重…。途中から、悪夢をみているかのような感じになった。きっと見事にはめられてしまったという事なのだろうが、もう少しメリハリというか、緩急をつけていれば…。
最近のホラー映画は、リアスピーカーから、突然大きな音で驚かす反則技が多い。佐野史郎は、こういうのばっかりなのが、逆に凄い。
●予言…ラストが良かった。タイムトラベルもののようでスリルもあったし…。しかし、いきなりの大音響には、びっくらこいた(死語?)。まあ、その衝撃と悲惨さが、ラストに活きてくるのだけれども。
永遠に繰り返される地獄、これはかなり来るものがある。予言と運命に心乱れ、揺れ動かされる人間のドラマで、決してホラーではない。途中の謎解きめいたストーリーにもう少し説得力があれば良かったが。原作は恐怖新聞。
●渋谷怪談…サッちゃん、メイク、バレバレ。同じ都市伝説的なエピソードだったら、稲垣吾郎の「ほんとにあった恐い話」の再現ドラマの方がずっと怖い。
都市伝説といえば、"妻を殺した男が、子供に「どうしていつもお父さんは、お母さんをおんぶしているの?」と言われる話"は特に怖い。って、渋谷怪談とは直接関係ない話だが。
●着信アリ2…パート50まで製作するつもりだったらしいが、続編で力尽きてしまったようだ…。(2005/09/28)
●カンフーハッスル 達人之素…前作「少林サッカー」の面白さと比べるとイマイチだ…。シンが、達人として目覚めるまでの伏線が弱く、肝心のラストバトルが燃えないのだ。ナイフが刺さっても何故かすぐ直ってしまう体だとか、映画中盤に伏線らしきものも張ってあるのだが、よくわからない。カンフー映画、いやアクション映画の魅力は、ヒーローに感情移入できるかどうか、なのである。ウダツの上がらないシンが強くなってしまう事にカッコよさは感じるのだが、それ以上の映画的高揚感は感じられない…。相棒のでぶキャラも、あまり生かされているとは言い難く、幼少時の少女との淡い物語も中途半端。大家の妻とのマンガチックな追いかけっこギャグも幼児性が強過ぎるし…。
しかし、本作はブルース・リーや元祖「ありえねー」のジミー・ウォングなど、チャウ・シンチーが愛してやまないカンフー映画への想いを、映画にしたもの。きっとシンチーは、本作に自分が出演する事にそれほどの価値を見出せなかったのではないか。ただただ、大好きなカンフー映画を撮りたかっただけ…。
豚小屋砦での最初の大立ち回りや、琴を弾く殺し屋とのバトルなど、シンチーが登場していない場面の方が長く、イキイキとしているのがその証拠だろう。そう、チャウ・シンチーにはタランティーノと同じ匂いを感じるのだ…。
ちなみに、禿げちゃったブルース・リャンは「帰ってきたドラゴン」! 豚小屋砦の大家のユン・ワーは、「燃えよドラゴン」でリーのスタントを努め、宴会場でハンが2回目に投げたリンゴを受け取る男も演じている。「怒りの鉄拳」で、リーに、犬の真似をしろと悪態をつき、飛び蹴りを食らわされる日本人役も彼だ。また、大家の妻役のユン・チウは、「007黄金銃を持つ男」で、ボンドを助けるカンフー使いの女学生の一人として出演している。(2005/09/25)
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●THE JUON/THE GRUDGE ディレクターズカット…ハリウッド版という事で、過去のビデオ版2本、劇場版2本の怖かったエピソードを、手堅くセルフリメイクするという安パイを選んだ清水崇監督。
過去の作品で自信を持った演出法を存分に発揮した感のある、まさに「呪怨」集大成版ともいえる内容で、確かに恐い。が、なんとも物足りない。
初めて見る外人さんは、ぶったまげるだろうが、「女優霊」や、「リング2」のパクリなど、もう少し、なんとかならなかったものか。劇場版「呪怨2」の出来もイマイチだったし…。
あまりにもビデオ版「呪怨」が凄すぎた反動だろうが、次回最新作「輪廻」が正念場か。
最恐仕様のアウターケースという事で温度の変化で何かが起こるようだが、ケース裏面の上部の事か?
特典映像として「片隅」と「4444444444」が収録。ようやくのDVD化で、こっちの方がうれしいかも。
昔、駄菓子屋に、指先に何か塗り薬のようなものをつけて、こすると煙がでるという怪しい仕掛けおもちゃのようなものがあったが、何故かそんな事を思い出してしまう今日この頃だ。(2005/07/24)
●24-TWENTY FOUR-シーズン2 DVD-BOX…核弾頭を探せ、ジャック・バウアー!とことん追い込まれ、追いつめる、このドキドキ、ハラハラ感は、前シリーズを上回る凄まじさ。
リアルタイムに進行するのは、時間だけではなく、現実のアメリカが抱えている諸問題をドラマ化してしまうアメリカのエンターティンメントパワーの底力を見せつけられるシリーズだ。
鋭い眼差し、いかにも頑固そうなへの字の口元。任務を遂行するためには、手段を選ばない男、ジャックだが、本当のジャックの優しさを知る者は、自らを押し殺し、非情に徹し切るジャックに真のヒーローを見る。
最初に怪しい奴は怪しくなく、怪しくない奴が怪しい、という24の法則を分かっているつもりでも、そのサプライズは相変わらず。
GWは、シーズン3を一気見だが、アメリカでは、いよいよシーズン4へ突入。それを合わせてもたった4日間のドラマとは、濃すぎるぜ!ジャック!
カロリーメイトのTV-CM起用にも「24」ジャック・バウアーの人気の高さがわかるが、ジャック、ご飯食べて無かったもんね…。
※ネタバレOKの方のみドラッグ→シーズン2では、さすがに破綻を来たす事を恐れたのか、ジャックの娘キムのエピソードは独立。周りを巻き込むお騒がせはジャック譲りか、片足を無くしてしまった彼氏があまりにもカワイソ過ぎだ。それにしても飛行機が墜落して、何故に助かる?…ジャック。(2005/5/15)
●ヴィレッジ…森に住む彼らとは?この村に隠された秘密とは?
本作でも、シャマラン監督、得意のサプライズエンディングが待ち受けているが、「な〜んだ…」などと、オチや、伏線といったギミックのみに捉われてはいけない。
シャマラン作品の本質は、あくまでも人間の根源的な部分を描く事。 「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」しかり。
素晴らしくも愚かな人間が、そこにいる限り、シャマラン監督のネタはつきないようだ。毎度の盗作疑惑も、人気作品の証。引用なのか、元ネタなのか、この手の作品にはつきない噂だ。
※ネタバレOKの方のみドラッグ→完全に外界と断ち、犯罪とは無縁のユートピアを造る事ができるのか?人間は、無垢であり続ける事はできるのか?深いテーマだ。森の怪物は「イドの怪物」ではないか?と思っていたが、考え過ぎだった…(2005/4/23)
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■移転のお知らせ…この度、マイナーリニューアルに伴い、本サイトのアドレスを変更いたしました。ブックマークされている方は、お手数ですが変更をお願いいたします。(少しは、覚えやすいアドレスになりました…)
また、移転によるファイル整理から、ギャラリー3は閉鎖する事といたしましたが、今後、装いも新たに、順次更新していく予定ですので、ご愛顧の程、よろしくお願いします。
なお、映画をメインにしたディスクコレクションをご紹介するという本サイトの運営は、あくまでも個人の趣味の延長線上にあるものですので、更新は、その時の気分により、大きく変わります事を、ご容赦ください。
また、相変わらずの稚拙な文章は、天性のもので、偉そうな事を書きやがって、などとは決して思わず、お暇な時に寛大な気持ちでご覧いただければ、幸いです…。(2005/04/13)
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●スパイダーマン2…30000セット完全限定生産のデスティニーBOXか、デラックス・コレクターズ・エディションか? これは非常に悩んだ。通常ならばデスティニーBOXなのだが、やはり初回限定スペシャル・アウターケース付という事でデラックス・コレクターズ・エディションをチョイス。
前作同様、いや、それ以上に面白い。ただ、悪役のDr. オクタビアス/ドック・オク、ちょっと華がないか…?まあ、及第点ではあるけれども。
俳優にとって、マスクで顔を隠すというのはやはり不満なのか…。バットマン・リターンズでもマイケル・キートンがやたら顔をだしたがったが、マスクマンが素顔をさらしだすと、なんだかつまらないような気がするが…。
編集長のキャラは相変わらず良い。
早くも期待の3作目、いよいよハリーもグリーンゴブリンと化してしまうのか?(2005/01/04)
●キル・ビルVol.2…古めかしいストーリー展開でも新鮮で知的な印象を持った、新しい映画に変えてしまうタランティーノ・ワールド。
Vol.1と2を合わせて4時間11分の超大作だが、大作にありがちな重々しさはなく、2回目以降エピソードごとに何度でも見られる気軽さも魅力だ。
姿を現したビルを演じるは師匠との禅問答の回想シーンがやたら面白かった「燃えよ!カンフー」(1976年国内テレビ放送)のコオロギ…、ケイン役のデビット・キャラダイン。
会社の意向でそうなったにも関わらず、ブルース・リーから主役を奪った男というレッテルをはられ不遇な一時期もあったが、見れば見るほど、しみる演技は相変わらずだ。
Vol.1も2も、当然プレミアムBOX。黄色と赤色、これで揃った。 リバーシブル裏ジャケットはビル。表にブライド、裏にビル。これこそ完璧仕様。うっ、うれしい…。もちろんヴァニラバージョンも忘れずに買おう。(2004/10/24)
●北京原人の逆襲…有無をいわさぬテンポの良い展開と、美形のセクシーパツキン女ターザン。そして、ジャパニーズカイジュウ北京原人が香港を破壊する大スペクタクル。
この愛すべきスーパーB級映画が、未ソフト化だったという七不思議もこれで終劇。
ノンスクイーズだった香港盤DVDよりもクオリティは上。
蛇王子や白いペキンマンなどの特典映像も驚きだ。特に、白いペキンマン、インパクトありすぎ。おそらく、この映像は、北京原人の造形を担当した村瀬継蔵氏の個人所有の8ミリフィルムからと思われるが、国宝級の映像ではないだろうか(すいません、それぐらい感激した、という事です…)。
さらに、1978年3月の「カラテ大戦争」との2本立て公開時そのままの「日本語版」吹替音声も収録とは、キングレコードよ、ありがとう。
日本特撮陣の同窓会的座談会も楽しく、肩膝はらずに、ゴロリと寝転んで、見たいものだ…。
初回版、速攻ゲットした方が良さそうです。(2004/10/7)
●スター・ウォーズトリロジー DVD-BOX…特別編を再修正したクラシック3部作、DVDリリース。絵と音のクオリティは過去最高。特別編での追加修正シーンは、さらなるデジタル処理で違和感はほとんどない。
スター・ウォーズを超えるのはスター・ウォーズだ、とばかりに好き放題に修正を加えるルーカス監督。このクラシック3部作こそ本当のスター・ウォーズ!と思っている私にとっては、「ジェダイの復讐 (帰還)」のラストの修正などは、見れば見るほど???だが…。
クラシック3部作と新3部作、同じ世界観の上に立ってはいるが、まったく違うパラレルワールドのように思えてしかたがない。(と言いつつも、来年公開のエピソード3には、この思いを吹き飛ばしてくれる事を、大いに期待しているのだが…)。
とにもかくにも、いよいよDVDで発売されたクラシック3部作。まぎれもない傑作シリーズである事には間違いない。(2004/9/23)
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●着信アリ/初回限定生産版…顔を手で隠しながら、指のすき間からおそるおそる見るやつ。うわっ、びっくりさせんな、バッキャロ〜と怒るやつ。いやなもん見ちゃったな〜とゲンナリするやつ。笑いだすやつ。
恐怖のリアクションは、人それぞれだから面白い。
「悪魔のいけにえ」や「リング」のような突然変異で生まれたとしか思えない、得体の知れない作品は別格としても、恐怖映画ほど賛否が分かれる作品はない。
ジャパニーズホラー「着信アリ」も、恐怖のリアクションはいろいろだろう。音響で驚かし、逆さ幽霊でビビらせ、そして最後の…まで。
かなり計算されているとみたが、なるほど、企画・原作は秋本康。パート50まで製作するつもりらしい。
おまけの「特製なつみちゃんゴム人形」。何故ゴム人形なのかは、映画を見ればよくわかるというものだ。ヘッドフォン3D再生のパーソナルサラウンド採用。けっこういい。(2004/8/31)
●24-TWENTY FOUR…CTUテロ対策ユニットの特別捜査官ジャック・バウアー。その手際の良さと強引さゆえに敵も多い。2年前のベオグラードでの特別任務以降、変わってしまったジャック。家族との仲もぎくしゃくしているが、どうやら今回の一連の事件もその時の任務が関係しているらしい…。
怒涛の24時間、全24話。とにかくスピーディでスリリングな展開は、物語のつじつまを考える暇を与えてくれない。
CTUのような専門的な機関の諜報能力の向上はもとより、一般の社会へも普及した情報ネットワークが、24時間という限定された時間内に、これだけの内容を展開させる事を可能としたのであろう。
その中でも、もはやなくてはならない情報端末である携帯電話やPDAを片手に、瞬時に情報を入手分析し、判断するジャック・バウアーは、今後のアクションドラマの行く末に新たな革命を起こしたようだ。
ようやく適役を得たキーファー・サザーランドが、人間味あふれるジャックを小気味よく演じている。
特典映像の「もうひとつのエンディング」は、やはり甘い! 5月28日にリリースされたセカンドシーズンも、もちろん購入。一気に見るぞっ!(2004/6/6)
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●座頭市…ビートたけし主演「座頭市」。ほとんど感情をださないたけし座頭市。全身を使って感情を表現し、戦いの内に秘む心理までをも殺陣で表現していた勝新版「座頭市」とは、まったくの別物。
当のたけしも、はなっから本家「座頭市」にはかないっこないと、自覚した上での北野版「座頭市」。
血飛沫や指や腕が飛び散る殺伐とした殺陣と、その間に挿入される不条理ギャグ、チャンバラトリオ(かサムライ日本)を彷彿させる時代劇コント、浅草芸人出身のたけしらしい大衆演芸、タップダンスなどのアイディア溢れる演出シーンとのバランス感覚が実に巧みだ。
かなりスプラッター度の高い劇画チックな殺陣それだけでも、勝新後期「座頭市」や若山版「子連れ狼」などの時代劇を知らない世代には強烈だろう。
特に新しい事をしているわけでもなく、たたみかけるような面白さもないが、味付けがうまいのか最後まで飽きさせない。
初回限定特典ディスク「監督日誌」のたけし軍団の若手のエピソードがほほ笑ましい。
(ここからネタバレ!→)ラストの開いた眼が、かなり異様だが、本当に見えるのか?…。そういうラストならば、ここは是非、勝新座頭市をCGで合成し、なにげに、すれ違わせて欲しかったと思うのだが…。(2004/3/21)
●閉ざされた森…しかし、わかったようなわからないような。別にわからなくてもいいんだよ、というマクティアナン監督のほくそえむ顔も浮かぶが、これは、創り手の自己満足では、というような気もしないでもない作品だ。
ただ言える事は、絶対、日本語吹替で見るべし。
※ここからネタバレOKの方のみドラッグ…麻薬密売にからむミューラーとケンドル(病院で毒殺された人物)とその背後にいる黒幕を暴こうとした裏「スパイ大作戦」。という事は、密林の中で起こった真実は、ケンドルの証言という事なのか?ダンバーとつじつま合わせの嘘をついているのか?よくわからん…。その他、ダンバーが黒人だとか、白人だとか、劇中たっぷりとドンデン返しが楽しめるが、どう物語に結びつくのか、やはり、すぐには理解できない(しばらくたっても、やっぱり理解できないが…)。 (2004/3/19)
 
●インファナル・アフェア…警察とマフィア、お互いが送り込んだ潜入員の火花散る熱い戦い。情報網を駆使したスリリングな駆け引きは、なかなかの見応えだが、ラストがどうもわからない。
※ネタバレOKの方のみドラッグ…どうしてもラウには感情移入できない…。 映画のタイトルテーマである「無間道」とは、一度踏みこんだら抜け出せない恐ろしい責め苦の場、という事らしいが、これからも良心の呵責にさいなまれて、正体を隠しながら生きていかなければならないラウの心情を思っても、殺されたヤンやウォン警視よりはまだマシ。
警察の情報をさんざん流した罪を一切償わない、というのはなんともスッキリしない結末だ。
3部作の中間の話らしいが、PART1やPART3を見れば、また違うのであろうか?
(2004/3/6)
●シャレード オリジナル劇場公開40周年記念ツインパック/サイコ・コレクション …欲しいのは、初のニューマスタースクイーズ仕様・日本語吹替音声付の「シャレード」オリジナル版。そしてサイコも、もちろん初の日本語吹替音声付第1作。
ソフトが底をついてしまうのではないかと思うほどの勢いでリリースされ続けるDVD。
メーカーの抱き合わせセット販売も、あの手この手で責めてくるし、まさにコレクターにとっては無限地獄。
ドリフのハッピ付、おまけにあのエイリアン・ヘッドBOX…。いつ果てる事の無い戦いは続く。買っても見る暇ないのが、また悲しい。(2004/2/7)
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