■ワンポイントチェック
 
●「忍者ハットリくん」実写版(第14話) 東映ch. 2010年10月2日放送…昭和41年放送、第14話「お食事騒動」のフィルムが新たに発見。東映チャンネルにて40数年ぶりかの再放送。
さすがに保存状態が悪くノイズも多いが、かなりレア。カルチャーギャップコメディとしても楽しめる脚本は井上ひさし(山元護久との共同脚本)。
立体カラーテレビの秘密を探るというテーマが今にも新しい。(オチはそれこそカックンだが…)
マンガそのままのマスクをつけた実写版ハットリくん、声は熊倉一雄。一見奇妙だが、縁日で売ってるお面をそのままつけた忍者ゴッコと思えば違和感も薄れる。
甲賀忍者ケムマキ・ケムゾウも登場(声は玉生司郎、演じるは傍田勉)。ケン一くんの隣の家の女の子が奈良富士子で、同級生のミミちゃんは岩村百合子。 花岡実太(はなをかじった)先生には会えなかったが、幼なじみに出会ったような懐かしさがこみあげてきた。
ちなみにタイトル制作は、トキワ荘の仲間で作ったアニメ制作会社「スタジオ・ゼロ」。東京の中野にあった頃、何度もノゾキに行った記憶があるが、外裏のゴミ箱に「忍者ハットリくん」や「オバケのQ太郎」のスケッチ画がたくさん捨ててあったのだ。
東映チャンネル、懐かしヒーロー特集。元祖のび太「丸出だめ夫」。若き千葉ちゃん出演「アラーの使者」、「少年ケニヤ」、見た事なかった「アタック拳」も放送!(2010.10.11)
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●タイタンの戦い Blu-ray…ルイ・レテリエ監督作品。
「タイタンの戦い」といえば、モンスター・クリーチャー。 巨大形モンスター、クラーケンにはキャラクター的魅力がまったくなかったが、カリボス、シーク(ジン一族)、魔女といった人間形モンスターがなかなか面白い。
本作の大きな見所ともいえるメデューサも、得体のしれない不気味さ、インパクトという点ではオリジナル版に大きく劣るものの、CGの良さを活かした、その滑らかな動きがまた気色悪くて良い。
そして、一本調子でタメはないが、スピーディでテンポよいアクションは、ファンタジー映画だったオリジナル版とは比較にならないほどの迫力。ブーボがでてきた時は一瞬どうなるかと思ったが、カメオ出演でよかったし…
ただ、本作主演のサム・ワーシントン、髪形のせいというわけでもないだろうが、やっぱり地味。「T4」「アバター」、そして本作。どうもスターとしての華がないように感じるが。(2010.10.03)
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●シャッターアイランド Blu-ray…マーティン・スコセッシ監督作品。
“最後の謎が解けた時 本当の驚きが待っている”という宣伝コピーほどの衝撃的なオチではないが、リピート視聴したくなるのは確か。
「嵐の孤島物」そのままの展開も、何かを隠しているような職員たちも、だったらそうだよな、と納得するし、冒頭からバンバンはってある伏線もまた1回目と違った意味で楽しめる。
最後の灯台のシークエンスまで引っ張りまくる緊張感はマゾ的でもあり、連邦保安官テディ役のディカプリオもなかなか達者。強制収容所の悪夢や、幻覚もかなり強烈。 (ネタバレ)→ 描かれるのは“絶望的な罪の意識にさいなまれた人間の異常なる心理行動”。 「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか」、狂っていた方がまだマシ、というエピローグはとりわけ印象的。
“超日本語吹替版”の違いがよくわからなかった。もう一度、ブルーレイで見てみよう。(2010.09.26)
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●第9地区 Blu-ray… ニール・ブロムカンプ監督作品。
設定がユニーク。アパルトヘイト、民族の対立といった社会風刺的なメッセージがB級SF映画チックな作風に深みを与えていて、それなりに楽しめる映画ではある。 だが、どこかで見たような映画のシーンが多く、ここぞというオリジナルの見せ場に欠ける。
主人公の運命を大きく変えてしまうあのカプセルに入った液体も謎。
ネタバレ→ 何故、あの液体を浴びるとエイリアンに変身(同化)してしまうのだろうか?…
説明する事を必要としないと判断したのだろうが、SF映画の基本は"もっともらしいウソ"で、いかに観客を魅了させるかだと思う。映画を進行する上で重要なキーとなるものを、そういうものとかたづけてしまうのはあまりにもイージー。 基本となるアイデアが秀逸だっただけに残念。
個人的には、ヘラヘラして自分勝手な主人公が、どうしても好きになれなかった。ニュースドキュメンタリー風な作りもそろそろ食傷気味。(2010.09.19)
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●口裂け女2 日本映画専門ch. 2010年3月3日HV放送…
寺内康太郎監督作品。
都市伝説、口裂け女の発祥をモチーフとしたサスペンスホラー。
前作「1」とはストーリー的に何の関連性もない。
硫酸をかけられ、見るも無残な顔になってしまった女子高生の真弓。
犯人は姉の元恋人。捨てられた恨みから逆上し、姉と間違えて犯した凶行だった。
大きなマスクで顔を隠す真弓。友達も去り、同級生からもお岩さんと陰口をたたかれ、平凡だが幸福だった真弓の人生は悲しくつらいものへと変わってしまう。
醜い顔となってしまった真弓はやがて顔のない赤いコートの女の幻影に怯えるようになるが…。
人間にとって本当に大事なものは顔ではなく心なのか。メイクもバレバレでB級ホラー特有の安っぽさも感じるが、考えさせられる内容と、感情移入できるドラマがそこにあるので映画として十分楽しめた。
(※忙しくて3月放送した映画を今頃観た。)(2010.09.12)
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●「横山秀夫サスペンス WOWOWハイビジョン 3月14日(日)スタート 4 週連続放送(再放送有り)…仲村トオル、岸谷五朗、玉山鉄二、渡部篤郎主演、シリーズ4作(各話1時間)。
運命と対峙し、そして運命を受け入れる4人の男の顛末を描いた横山秀夫サスペンス。
幸福を求めようとする心、それはエゴなのか… 皮肉な結末に導かれる男たち。
第1話「18番ホール」。シリーズ物は出来のよい作品を最初に持ってくるのが通例だが、この話にもかなり引き込まれた。主演は仲村トオル、棒読みの台詞回しはだいぶ気にならなくなったが、固い演技は相変わらず。これも個性か。
第2話は岸谷五朗主演の「誤報」、謎解きの面白さもあり、4話の中では一番楽しめた。第1話と微妙につながっているのもツボだった。
第3話 玉山鉄二主演「自伝」、第4話 渡部篤郎主演「他人の家」。心の機微を丁寧に描いた作りは、サスペンスというよりも上質な人間ドラマを見た思いだ。
10月27日、ソニーピクチャーズよりDVD-BOXにてリリース決定。(2010.08.06)
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●「黒の奔流」BSジャパン 2010/2/14(日) HV再放送…松本清張生誕100年特別企画。原作「種族同盟」。瀧川治水監督作品(「リング」テレビ版→こちら)
弁護士の丹羽(船越英一郎)が担当した強盗殺人の被告人、横山リエ(星野真里)は冤罪かクロか。原作よりも松竹の映画版を元に脚色し直しているようだが、序盤の裁判劇から、「危険な情事」的怖さへと変わっていく展開は、映画版以上に引き込まれた。
誠実で熱心な弁護士が、ふとした出来心から、大きな黒い奔流に巻き込まれていく様はまさに松本清張的(→こちらも)。
一見、清純そうな星野真里がなかなか。刑事役の西村雅彦も小ネタを使って存在感十分。テレビドラマ向きのエンディングではあったが、かなり楽しめた。(2010.02.28)
 
●「黒の奔流」1972年松竹映画 DVD…渡辺祐介監督作品。なかなか芽のでない弁護士矢野(山崎務)は、不利といわれた裁判で見事、無罪判決を勝ち取る。ようやくチャンスを掴むかにみえた矢野だが、運命は別の流れへと矢野を連れ去るのだった。
出世欲が強く、野心に燃えた弁護士矢野に扮するは山崎務。強盗殺人の容疑をかけられる貝塚藤江は岡田茉莉子。
花がオーバーラップされるベッドシーンなどの演出には、いささか時代も感じるが、男女の愛憎、エゴがむきだしになる後半は、主演二人の熱演もあって圧巻。特にギラギラした山崎務が印象的だ。
もともとはコメディ映画を得意としていた渡辺監督。松竹「全員集合シリーズ」を手懸けていた事による楽屋落ちだろう、ドリフのギャグをテレビで観ているシーンが唐突に挿入されるのがちょっと可笑しい。(2010.02.28)
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●007/慰めの報酬 Blu-ray…マーク・フォースター監督作品。 粗削りだが未知の可能性を秘めたボンド。前作「カジノ・ロワイヤル」は若きボンドのみずみずしい魅力、それだけでも十分に楽しめたのだが、新シリーズ2作目で早くも行き詰まってしまったようだ。
前作のおさらいも無く、かつ前作を見直しても説明不足のせいで、なかなか映画に入れない。 ジェイソン・ボーンのようなリアルファイト、ジャック・バウアーのような情報戦が悪いというわけではないが、ボンド映画が劣化したコピー物では困る。主人公がジェームズ・ボンドである必要がなくなってしまった映画はもはや007シリーズとはいえない。 悪役もセコイし、まんまおばちゃんのMもなんだかな…。 次作に期待したい。(2010.02.24)
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●アマルフィ 女神の報酬 DVD…西谷弘監督作品。 身代金受渡しの件あたりまでは、かなりスリリング。イタリアの観光名所も登場するが、これみよがしでもなく、シチュエーションのひとつとして捉えているのも良い。誘拐の真の目的が明らかになるあたりも意外性があって、それなりに楽しめたのだが、いかんせん後半の犯行計画と伏線集約のユルさは致命的。
どこからか特命を受けている主人公の外交官、黒田(織田裕二)は金田一耕助のようでもあり、事件をなぞるに過ぎず。 エンディングから察する所シリーズ化も目論んでいるようだが、黒田と外人女性好きのフリーライター佐伯(福山雅治)もキャラクター的には面白いので、それはそれで見てみたい気はする。(2010.02.21)
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●アバター 3D<吹替版>…ソフトリリースは通常版先行で、3D用は家庭での視聴環境が普及してからとの事なので、まずは3D<吹替版>を劇場で鑑賞。 メガネ方式だが技術的にはかなり進歩している。特に奥行き感が凄い。物語の面白さに惹きこまれたというのもあるが、映像に奥行きがあるので実際に衛星パンドラにいるような錯覚も受けた。
個人差による所も大きいと思うが、眼が慣れてくると画面手前の虫や鳥、浮遊物などが時折3D映画である事を思い出させるレベルで2時間42分という長尺もほぼ快適だった。
異文化との出会いから、自然界・生態系との調和・共存といったエコロジーをテーマとした壮大な物語を紡いでいくキャメロン監督。"無から有は生まれない"という物理の法則があるが、キャメロン監督が影響を受けた過去の名作を自身のフィルターを通してまったく新しいものとして創り上げた手腕はまさしく映画の達人。
ステレオタイプな登場人物も多いが、逆にそれが非常にシンプルでわかりやすい。
「アバター」のような優良ソフトが増えていけば、映画本来の楽しみ方である疑似体験がよりリアルにできるという点でも、3D映画が普及する可能性は十分にあり、劇場へ足を運ぶ人も増えると思う。家庭での視聴設備費用が気にかかるが…。(2010.02.13)
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●レスラー Blu-ray…ミッキー・ローク演じるは、一世を風靡したが今ではドサ回り興行とスーパーのバイトで食いつなぐ年老いたレスラー、ランディ・ロビンソン。 プロレスは肉体を駆使したエンターティメント。ドサ回りのうらぶれた場末の雰囲気はショービジネスのそれとも似ているが、潜在意識に刷り込まれたミッキー・ロークの実生活がオーバーラップされ極上の存在感をみせる。
仕事が人生のすべてだった男、過去の栄光とくたびれた現実に物思う男、勝ち得た栄光の影にある失ったものの多さに、今気づかされた男。 ダーレン・アロノフスキー監督はそんな男の生き様をひとつひとつ丁寧に描いていく。
エンディングにかぶさるブルース・スプリングスティーンの主題歌が観る者の心に切なく響く。
疎遠となっていた娘ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)との和解の過程に多少の唐突感はあるものの、なじみのストリッパー、キャシディ(マリサ・トメイ)との関係は裏ロッキーのようで印象深い。
栄光、挫折、復活という美談ほど絵になる話はないが、猫パンチなどとさんざん笑い者にしておきながら、復活すると今度は手の平を返すように賞賛するのは洋の東西を問わない芸能界の常か…。
ミッキー・ロークのむくんだ顔はメイクかと思ったが素顔との事。 「アイアンマン2」の敵役としても登場するようだ。(2010.02.06)
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●アイアンマン WOWOW 2009/12/20(日)HV放送…ジョン・ファヴロー監督作品。 マーヴェル・コミックの原作はよく知らない。主人公トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr、かなりオヤジでヒーローっぽくないが、原作ファンや批評家からは評判が良いようだ。
生命維持のために胸に装着したアーク・リアクターがパワーの源になる過程がイマイチわかりにくかったが、おおむね面白かったかと。
死の商人と化していた自分に苦悩し、自らが進む道を決めるドラマ部分も良く出来ているし、なんといってもテロ集団を一網打尽にするアイアンマンがカッコいい。飛行能力もあるし。 コンピューターの助手ジャーヴィスとの掛け合いも絶妙。確かに、ヒーローっぽくないオヤジヒーローは新鮮でもあった。
それとハゲのおっさんオバディア・ステイン、しばらく気づかなかったがジェフ・ブリッジスだった。 原作のイメージに合わせてわざとスキンヘッドにしたようだ。
あやうく見逃す所だったエンディング後のエピローグ、アイアンマン2(?)も楽しみ。アメリカでは大ヒットしたからよかったものの、もしコケてたら…(2010.01.31)
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●「レッドクリフ PartI&PartII-未来への最終決戦-」 WOWOW 1/2 (土)・1/3(日火)2夜連続HV放送…ジョン・ウー監督作品、赤壁の戦い。 「三国志」に関する知識がそれほど無いので、冒頭の説明はたいへんありがたかった。 曹操が悪役的な扱いで、劉備軍と軍師の諸葛亮(孔明)・孫権軍と司令官周瑜の同盟軍が立ち向かうという設定がはっきりしていて非常にわかりやすい。
これだけの大作をまとめ上げる度量の監督は、今の日本にはいないのではないかとも思うのだが、中国・香港・日本・韓国・台湾合作映画ときて、なおかつオールスターキャストを手際良くさばき、各自の見せ場もつくるジョン・ウー監督はさすが。演出にもらしさがでて見応えがあった。 “敵を欺くには先ず味方から”といった知的な戦略合戦もなかなか面白い。
ただ、PartIIよりPartIの方が引き込まれ率は高かった。激しいバトルも延々と見続けると飽きてくるからだろうか。 どこまでが史実に基づいているのか、どこからがフィクションなのか勉強不足でわからないのだが、歴史のお勉強をしてもう1回観てみよう。(2010.01.24)
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●松本清張生誕100周年特集 WOWOW 12/27(日)〜1/5(火) HV放送…2009年4月日本映画専門CHの特集(→こちら)に続き、WOWOWでも「わるいやつら」「顔」「天城越え」「波の塔」「霧の旗」「砂の器」「ゼロの焦点」「鬼畜」「疑惑」「影の車」10本を連続放送(すべて松竹作品)。
不朽の名作「砂の器」(1974)、「鬼畜」(1978)、悪女桃井かおりと姉御岩下志麻の緊張感漂う共演バトルがたまらない「疑惑」(1982)は何度見ても面白い。
「わるいやつら」(1980)、「霧の旗」(1965)、元祖サスペンス劇場「ゼロの焦点」(1961)、「影の車」(1970)もなかなか良い出来(山田洋次監督作品「霧の旗」以外、上記すべて野村芳太郎監督作品。)
「顔」(1957大曾根辰保監督)、「波の塔」(1960中村登監督品)、「天城越え」(1983三村晴彦監督)も勢いで一気見。 ちなみに「顔」は、12/29(火)NHKで放送された谷原章介主演のドラマスペシャルの方が断然面白かったが…。
松本清張サスペンス劇場にどっぷりとつかったここ数日だったが、これをどうブルーレイに保存するかが問題でもあり楽しみでもある。(2010.01.17)
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●THE CHASER チェイサー…2008年韓国 ナ・ホンジン監督作品。
2004年に発覚した韓国史上最悪の連続殺人犯ユ・ヨンチョル(柳永哲)の事件がベース。
「悪魔のいけにえ」的なイメージがあったが、それは序盤のみ。
以降は「チェイサー」の題名通り、元刑事のデリヘル経営者ジュンホ(キム・ユンソク)と猟奇殺人犯ヨンミン(ハ・ジョンウ)、幼い娘の為に働くヘルス嬢ミジン(ソ・ヨンヒ)、そして警察。追う者と追われる者の立場が時に逆転し、うねるように物語は展開していく。
粗っぽい展開も目立つが、重苦しい雰囲気の中、韓国映画特有の誇張した演出と、キム・ユンソクのアクの強い演技はどこかコミカルさも漂わせ、飽きさせない。
ビジネスライクな部分からミジンを探していたジュンホが、残されたミジンの幼い娘を不憫に思い、徐々に罪悪感を覚えていく様は見所でもある。
誰にでもおすすめできる作品ではないが、デイヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」を思わせるラストも印象深かった。(2010.01.11)
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●24 -TWENTY FOUR- シーズン7 Blu-ray…シーズン6と7の中間エピソード「リデンプション」で描かれたアフリカのサンガラでの出来事から続くストーリー展開。 正義感だけでは通用しないテロリストとの過酷な戦い。ジャックの苦悩を代弁させる役割でもあるFBIの女性捜査官ルネ・ウォーカーの登場も新味。
<ネタバレ>→ホワイトハウスがテログループに占拠される中盤までの展開はシリーズの期待を裏切らない面白さだったのだが、ジャック・バウアーが生物兵器に侵された中盤あたりから急に失速。
中盤以降の展開はシリーズ最悪のつまらなさだったのではないだろうか? 観終わった後にカタルシスを感じなかった唯一のシーズンとなってしまった。

ジャック・バウアーが命の危険にさらされても、主人公は死なないだろうという安心感があるので、それほど緊迫感は盛り上がらない。(「シーズン8」で死ぬのかもしれないが…)
「24 -TWENTY FOUR-」の面白さは、ジャックがいかに戦い、いかに防ぎ、いかに救うかにあるのだ。
次回「シーズン8」が最後になるとの噂もあるが、来年も楽しみは続く!(2009.12.26)
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●夏休みの怪獣映画、そして海とヨットと若大将…「ハワイの若大将&マタンゴ」「海の若大将&フランケンシュタイン対地底怪獣」日本映画専門ch.にて放送された同時上映版各2作品を1枚のブルーレイディスクに保存。
1963年8月、1965年8月と、ともに夏真っ盛りの公開だった。
懐かしき二本立て映画興行隆盛の頃。若大将は途中から入場し、次の怪獣映画をしっかり観て、すでに途中から最後まで観ていた若大将はそのまた次の上映回で見始めた所まで観て退場。そして後で頭の中でつなげるという変則的な鑑賞方法があったが、当時、これが意外と一般的な鑑賞方法だったりもした。
もうすぐ「エレキの若大将&怪獣大戦争」(※エレキの若大将は2010年2月放送予定) 同時上映作品リストはこちら→
(2009.12.20)
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●スター・トレック Blu-ray…J・J・エイブラムス監督作品。 動と静、躍動的なカークと論理的なスポック。若き二人が反発、協調しながら宇宙を駆け抜けるアドベンチャー。キャスティングがいい。脇を固めるクルーも魅力的。 過去が変わった事により未来が揺れ動く。シリーズ物のようでオリジナルな展開も可能な脚本もグッド。 このワクワク感こそがSF冒険映画の醍醐味。 スター・ウォーズ新シリーズがつまらなかった理由がよくわかった。
●トリック・オア・トリート DVD…ブライアン・シンガー製作、マイケル・ドアティ監督作品。劇場未公開。パルプフィクション的クリープショー風ホラー。交錯しながら展開するハロウィンの夜に起こった四つの話。時間軸にとらわれないオムニバスホラーは、かなり楽しめた。もう一回観てみようと思わせる構成が巧みで、ほのかな満足感が得られるオチも良い。
各エピソードをつなぐキモカワモンスター、サム君のキャラがどこか面白怖いティム・バートン風なのもポイント高し。(2009.12.13)
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●ターミネーター4 Blu-ray…マックG監督作品。
未来から送りこまれた殺人マシーンというパターンをバッサリと切り捨て新たな展開へ。 作品としての出来は前作「T3」より数段上だと思うのだが、興行成績は何故か及ばなかったもよう。
マーケティングの失敗か、観客が「ターミネーター」に求めているものと、製作側にギャップがあったのだろうか… CG合成のシュワルツェネッガーT-800登場シーンは、数分ながら鳥肌もの。やはり、まだまだターミネーター=シュワルツェネッガーという意識は強い。
キャメロン監督に気に入られ、新作「アバター」にも出演している、謎の男マーカス役のサム・ワーシントン。 スター性は十分ありそうなのだが、その魅力を活かしきれなかったようだ。
機械にはないヒューマニズム、感情に人間の未来を賭けようとする人類抵抗軍のジョン・コナー。
ストーリー的にはかなり面白いと思ったのだが、どう仕切り直しするのか続編に注目したい。(2009.12.06)
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●「GSワンダーランド」日本映画専門ch.HD 11/8(日)放送…本田隆一監督作品。 懐かしのグループ・サウンズワールド。フリフリファッション、GSモドキの音楽、スポーツ芸能ニュース。
グレッチやリッケンのギター、個人的にはかなりツボだったペン字の雑誌広告など細かい部分まで作りこんでいて、ラトルズ風のパロディ映画としてはかなり笑える。
エンディングもまた違う意味で強烈だし、サリーこと岸部一徳のブラック感も秀逸。
が、"どんな時代にも、夢に向かってひたむきになる若者がいる"というドラマ的な部分は、感情移入のしようもないほどあっさりとしか描かれず、いまいち盛り上がりに欠ける。
音楽に賭ける情熱、進むべき道に悩むバンドマン&ウーマン。ことさらドラマチックにすれば良いというものでもないが、その演出は薄っぺらい。(まさか狙って?…)
また、GSマニアの監督さんのようだがキワモノっぽい部分だけではなく、ジュリーやショーケン、マチャアキ、大野克夫、井上堯之、加瀬邦彦といった、後の日本の芸能音楽界を大きく発展させていく事となる逸材を輩出したGSブーム全体の凄さをもっと感じさせて欲しかった。(2009.11.21)
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2009年11月10日森繁久彌さん逝く。 謹んでご冥福をお祈り致します。
●正続へそくり社長 日本映画専門チャンネル HV 7/25(土)・8/1(土)放送…
社長シリーズ第一作&第二作。
先代社長夫人と姻戚関係の奥さん厚子(越路吹雪)の七光りもあり、先代社長の急逝後、無事社長の座におさまった田代善之助(森繁久彌)。
頭が上がらない奥さんとド迫力の先代社長夫人イネ(三好栄子)のご機嫌を損なわないよう気を配りながらも、小唄のお師匠さん(藤間紫)とのアバンチュールに心フワフワ。
そして影の主役、社長秘書小森(小林桂樹)伝授のへそくり法にも興味津々。
大株主赤倉(古川緑波)による会社乗っ取り計画も知らず、奥さんと先代社長夫人に口すっぱく禁止されている宴会芸のドジョウすくいをアラエッサ〜サ〜ッと踊っている森繁社長の元へ、大政所でもある先代社長夫人一行がズンズンと迫りくるクライマックスのスリル感。
別にどうって事のない話を、よくぞここまで面白く見せるものだと感心してしまうが、それも森繁のあのアドリブのような自然な話芸と独特の間が成せる技。
そして、経理部長の三木のり平。後のシリーズキャラクターと比べても、まだまだおとなしい役柄だが宴会場で森繁社長に「付き合いなさい、例のやつだよっ、とぼけちゃいかん、」と、突然ドジョウすくいに誘われ、困ったようなうれしいような表情をみせる一瞬の顔芸は、まさに天才的。
次のカットでどこから用意したのかすでに着物に着替え、嬉々として踊っている姿がまた笑える。
森繁社長が朝、寝ているベッドの枕の上に髪の毛が1本落ちているが、こういう俗っぽい演出も社長シリーズらしい。(2009.11.14)
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●ワルキューレ…ブライアン・シンガー監督作品 トム・クルーズ主演。
歴史的事実からその結末がわかっている暗殺計画物としては、まず「ジャッカルの日」が思い浮かんだ。1944年7月20日のヒトラー暗殺計画を描いた本作も、「ジャッカルの日」と同じようにその結末までの過程をサスペンスたっぷりに見せてくれるのだろうと期待して観たが、その期待は良い意味で大きく裏切られた。
もちろん、ヒトラーの山荘での件など、サスペンス映画としての面白さも多々あるのだが、本作がテーマとするものは、命をかけて正義を貫く事の尊さ。
ヒトラーはドイツにとって悪そのものといいきるドイツ軍人シュタウフェンベルク大佐。強いもの、有利な方になびくのではなく、己の信念に重きをおく男をトム・クルーズが好演。 ※ネタバレ→「顔を上げなさい、国民は忘れない。」「みんながヒトラーではないと、世界に示す必要がある。」 強い意志をもった勇敢な男たちの最後が胸を打つ。
シュタウフェンベルク大佐の妻子は戦争を生き延び、妻ニーナは2006年4月2日に永眠したとの事。

歴史というよりも今も延々と続く時間という流れの中で私たちは生きているのだという事を強く感じるエンディングだ。"自由と正義と名誉の為、抵抗を試み、命を捨てた者に恥はない" ドイツ、レジスタンス記念碑の言葉が残る。秀作である。(2009.11.07)
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●ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発 WOWOW HV放送2009/10/2(金)午前0時…「いかレスラー」「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」等の河崎実監督作品。 アイデアやひらめき、くだらないが面白くなりそうな企画立案には素晴らしいセンスを発揮する監督さんだが、出来上がった映画はそれほど面白くないか、よくてまあまあとなる。監督というよりは優秀な企画マンなのかもしれない。
本作「ギララの逆襲」も御多分に洩れず。風刺にしてはブラックユーモアにあらず、パロディにしては小難しくてマニア過ぎ、オマージュとしては無神経。 タケ魔人にいたっては「大日本人」だし、かといって大佐藤ほどのアクもない。全体的に中途半端。
各国首脳の時事ネタが海外受けしているようだが、ただ単にザ・ニュースペーパーが面白いという事だろうし。1時間38分、お金と貴重な時間を費やして見る映画としてはどうかと思う。 ながら見もできるテレビに専念した方がもっと力を発揮できる監督さんのような気がする。
初代ウルトラマンの中の人と外の人が共演。古谷敏さんのお元気そうな姿が見られて、それだけは良かった。(2009.10.31)
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●12人の怒れる男/2007年ロシア版…WOWOW 10月1日午前0時HV放送。ニキータ・ミハルコフ監督作品。時代がかったオーバーな演技がどうも。何故有罪、無罪の意見を変えるのか釈然としないまま、結局最後まで映画に入り込めなかった。これも国民性の違いか。
●十二人の怒れる男…続いて1957年オリジナル版、同日午前2時45分からHV連続放送。ヨーロピアンビスタサイズ(DVDはノンスクイーズ)。オリジナル版の面白さはやはりレベルが違う。途中で止めるつもりが、結局最後まで観てしまった。Blu-rayにも日本語吹替をぜひ。
●12人の優しい日本人/舞台版…WOWOW2008年1月2日(火)午前9時30分HV放送。作・演出 三谷幸喜の劇場版。(2006年1月梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ上演分)。Blu-ray録画保存を再見。約2時間15分、暗転無し、休憩無しのワンシチュエーションの会話劇は圧巻。陪審員11号を演じたのは江口洋介(映画版は豊川悦司)。※映画版ジャケット等はこちら→(2009.10.24)
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●「遠雷」日本映画専門ch.HD 9/29(火)放送…1981年 根岸吉太郎監督作品。ビニールハウスでトマト栽培を営む農家の青年満夫(永島敏行)とその友だち広次(ジョニー大倉)、満夫の嫁となるあや子(石田えり)、女(藤田弓子)と逃げた父親(ケーシー高峰)、ボケ気味の祖母(原泉)、浮気性のスナックのママ(横山リエ)とその旦那(蟹江敬三)、兄夫婦(森本レオと鹿沼えり)…。
日活ロマンポルノにおいてもずっと人間を描き続け、ロマンポルノの集大成のつもりで撮ったという根岸吉太郎監督。 人間とはなんと面白く滑稽で悲しく、そして活力があるのだろうか。
移ろいゆく東京近郊の農家の青年をダサいパンチパーマで好演した永島敏行。
そして、元キャロルのジョニー大倉。本作の演技により日本アカデミー賞優秀助演男優賞(1982年)を受賞しているが、彼のナイーブな一面が、もっとも活かされたベストアクトといってもよいだろう。
観ているこちらが恥ずかしくなるほど、切なく滑稽なエンディング「わたしの青い鳥」。
人によっては長く退屈で陳腐に感じるかもしれないが、それはそれで良いと思う。人は千差万別…、だから面白い。
ハイビジョンで久々の再鑑賞。黒澤明「どですかでん」が頭をよぎった。原作の立松和平もチョイ役で出演してました。 (2009.10.12)
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●遥かなる山の呼び声 WOWOW HV放送1/18(日)・6/19(金)…1980年山田洋次監督作品。パラレルワールド民子三部作の第三作(第一作「家族」はこちら→)。
2匹目のドジョウとはいわないが、やはり「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)ありきの作品だろう(アイデアは「シェーン」からのようだが)。
作品的には「黄色いハンカチ」に一歩及ばずと思うが、わかっちゃいるけど、というやつで、クライマックスの列車のシークエンスは、もう涙腺ボロボロ…。ラスト15分の盛り上がりは尋常ではない。 淡々と展開する前半は、このシーンのためだけにある長〜い前フリといってもよい。
そして、無神経で厚かましいが、根は優しいという虻田役のハナ肇。民子に好意を寄せるが相手にされず。押しの強いこの蛭田の存在が、最後に活きてくるのもたまらなく良い。 山田洋次監督に重宝がられたハナ肇、同じ役柄ばかりだった植木等がうらやましく思っていたというのもうなずける絶妙なる配役だ。 「黄色いハンカチ」のパラレル的出演の武田鉄矢、チョイ役の渥美清も印象的。 (2009.10.08)
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●チーム・バチスタの栄光…日本映画専門ch. HV放送。
敵をつくらず敵もいず(…というか相手にされず)、天然の癒し系心療内科医、田口公子(竹内結子)。かたや、切れ者だが礼儀知らず、上から目線でズパズバと物言いの厚生労働省 大臣官房秘書課付技官、白鳥圭輔(阿部寛)。
問題解決のためのアプローチ方法がまったく正反対のコンビ二人。キャラクターの立ちっぷりが、サスペンス的に雑な展開を補って余りあるほど魅力的だ。特に、全部持ってく阿部寛。マンガチックな桑畑三十郎といったらホメ過ぎか…。ただ、山口良一のシュールなロック親父は外してると思う。
●ジェネラル・ルージュの凱旋…面白かったのですぐに続編。寒気を覚えるほどいやな奴が帰ってきた、ガリバー阿部寛。
今度の田口先生、倫理委員会委員長、会議で意見を求められシドロモドロ。すぐに感情移入できるいいキャラだ。
前作より数倍面白く、堺雅人の熱演、ジェネラル・ルージュの云われは、個人的にかなりきた。強そうな整体師をジッと見つめる白鳥圭輔。チラッとしか描かれない謎のシーンが、最後に活きてくる。こういう想像力を刺激する演出は完全にツボ。中村義洋、実に達者な監督さんだ。原作は読んでないが、三部作でもう1本!(2009.10.01)
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●グラン・トリノ…過去に、名無し、ハリー・キャラハンという絶対的なキャラクターを演じてきたイーストウッド扮するのが人種差別主義者の元軍人、妻に先立たれ、その偏屈さから二人の息子とも疎遠な孤独な老人ウォルト・コワルスキー。当然、イーストウッドが演じてきたキャラとダブらせて見てしまう効果を狙っての事だろうが、その結末にそれほどの意外性は感じられなかった。
戦争がテロを呼び、終わる事のない暴力が続くアメリカ。強く正しかったはずの、アメリカの凋落。アメリカは、いやっ、人は変われるのだろうか?
人生の終焉をアメリカと重ね合わせ、古き良きアメリカの鎮魂歌とした、という事になるのだろうが、あの床屋の親父との会話も、デトロイト親父のアメリカ流の挨拶なのか…?
宗教、歴史的背景、地域性などアメリカの事をもっと知っていれば、より感慨深いものもあったのかもしれないが、いまひとつピンとこなかった。内気な少年タオにもなかなか感情移入できなかったし。
決して面白くない訳ではないが、最近のイーストウッド作品はどうも合わない… (2009.09.26)
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●1408号室…ミカエル・ハフストローム監督作品、ジョン・キューザック主演。
父と子の交流を描いた、そこそこの作品を残していた小説家の主人公マイク・エンズリン。娘の死後は、幽霊や怪奇現象を一切信じない二流のオカルト作家になってしまっていた。
娘の死から目を背け、妻とは別居中のこのマイクの設定が、本作の重要な伏線となっている所などは、いかにもスティーヴン・キングの原作らしい。入ったら最後、1時間で死んでしまうという「絶対に入ってはいけないドルフィンホテル1408号室」にマイクが入るまでのシチュエーションは、かなり楽しめた。
ホテルの支配人(サミュエル・L・ジャクソン)がまた、あおる事あおる事…。 惜しまれるは、1408号室に入ってからのやや一本調子の展開。 ジョン・キューザックの一人芝居の熱演も決して悪くはないのだが、、、 
もう少し尺を短くした方が良かったかもしれない。(2009.09.06)
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●ゼア・ウィル・ビー・ブラッド…2時間38分という長い映画だが、この異様な緊張感は何だ…。 アカデミー主演男優賞も納得のダニエル・デイ=ルイスの圧倒的な存在感。WOWOW字幕版での鑑賞だったが、吹替版の方がよかったかも… もう1回観てみよう。
●ミラーズ…こちらは吹替えで観たのがいけなかった… 小山力也。
ジャック・バウアーと比べ、精神的にやや弱い元刑事がキーファー・サザーランドの役どころだが、「助けてくれ〜」と転げ回るベンとジャックの姿が重なり、複雑な思いで見た。 元刑事という設定だけあって悪霊(?)相手にも拳銃をバンバン撃ちまくるが、このあたりはテロリストを追うジャック・バウアーそのまんま。
そして鏡に映った手形の正体がわかるという衝撃のラスト。かなりの唐突感ではあったが、監督は「ハイテンション」のアレクサンドル・アジャ、作風なのだろうか…? (「ハイテンション」はこちら→)(2009.08.30)
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●ベンジャミン・バトン 数奇な人生…80歳の老人で生まれどんどん若返っていくビジュアルは完璧。 このあたりの奇抜さはなんともフィンチャー監督らしい。いくつもの偶然が重なり偶然は必然となる、といった交通事故の件も印象的。
ファンタジー映画としては大いに楽しめたが“生涯こころに残る感動巨編”というほどドラマチックでもない。誰に束縛されるわけでもなく自由奔放に生き、転がり込んだ遺産を元に愛するケイトと優雅に暮らすブラピ。束の間の幸福を描いたシーンではあるが、なんだかな…
●チェンジリング…決して面白く無いわけではないが、イーストウッド監督作品では「ミリオンダラー・ベイビー」と並んで、いまひとつ好きになれない映画だ。
イーストウッド監督らしい余韻の残るエンディングだが、後味はかなり悪い。
※ネタバレ→生涯息子を探し続けたというクリスティン、希望は残酷でもある。実話という事だが、運命と片づけてしまうにはあまりにもむごい。(2009.08.23)
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●24 -TWENTY FOUR-シーズン7…でた!ジャック・バウアー。そしていきなり、トニー・アルメイダ復活!(って、 あんた、死んだんではないか?) ※画像・上、シーズン1時のキーファー・サザーランドとカルロス・バーナード。
本当にテロリストになってしまったのか?
CTUはすでに解体。クロエも、ブキャナンもいない今、さぁ、ジャック・バウアーは一体どうする…
アメリカでシーズン1が放送されてから、はや8年。キーファー・サザーランドは、もう何をやってもジャック・バウアーにしか見えなくなってしまったが、俳優としてのイメージの固定を、本人はどのように思っているのだろうか。
まあ、これだけ長い間、愛され続けるキャラクターを演じられるのは、贅沢な悩みではあると思うが。
いじられキャラでもあるジャック・バウアー。 小山力也の声マネといった方が良いが、“どきどきキャンプ”最高です。(2009.08.12)
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●レイ・ハリーハウゼン…おなじみ午後のロードショー。 7月27日(月)「シンドバッド黄金の航海」・28日(火)「シンドバッド七回目の航海」・30日(木)「シンドバッド虎の目大冒険」。
日本語・英語二カ国語音声/日本語字幕仕様のハイビジョン三作連続放送。 DVD&Blu-ray(※「シンドバッド七回目の航海」のみBOX封入リリース)は、日本語吹替音声未収録なので録画保存した。
アナログ放送時の(4:3)オリジナルサイズ吹替版もDVD-R保存しているが、ハイビジョン放送は、やはり16:9のトリミング版だった。
言わずと知れたダイナメーション(コマ撮り)特撮の大家。 「モンスターズ・インク」映画版のみならず、ディズニーランドのアトラクション版でも、その知名度がかなりアップした(…と思う)ハリーハウゼン。
「アルゴ探検隊の大冒険」もぜひ放送を。(2009.08.02)
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●ある脅迫…7月7日(火) 8:00 WOWOW HV放送。1960年3月23日公開<日活>蔵原惟繕監督作品 66分。
二本立て興行のシスター・ピクチャー(添え物的映画)でありながらも、二転三転する展開は、なかなかの面白さ。
同じ地方銀行の支店で働く、滝田(金子信雄)と中池(西村晃)。幼なじみでありながら、二人の職場での立場は大きく違う。 滝田は頭取の娘と結婚し、本社の業務部長へと栄転。かたや中池は、うだつの上がらない庶務係のヒラ行員のまま。
計算高い滝田は、小心者で人の良い中池をうまく利用し、自分の引き立て役にしていたのだった。
そんな滝田の栄転を祝う送別会の日、滝田の前に一人の男が現れ、過去の浮貸しをバラされたくなければ300万円払えと脅迫してくるのだが…
主演は、もはや説明不要の名バイプレイヤー、金子信雄と西村晃。 いつものように、狡猾そうでいやみたっぷりの金子信雄。小心そうな仕草な中にも、時に凄みをみせる西村晃。
狐と狸の化かしあいよろしく、二人が繰り広げる心理戦。逆転劇の末にたどりつくエンディング、一瞬みせる二人の表情がことに印象的だった。(2009.07.18)
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●素晴らしき「若大将」の世界2009…7月4日(土)日本映画専門ch 21:00放送。若大将、澄ちゃん、マネージャー江口、妹の照子といったおなじみの出演者も登場。 みなさん、年とりました…
が、話したり、笑ったりするその一瞬の表情は、昔のまんま。(それにしても青大将はこういう番組には出ませんね)
月一のシリーズ連続放送という事は順調にいけば、第5作「海の若大将」は11月、第6作「エレキの若大将」は12月の放送という事になる。
HDに保存したままの「フランケンシュタイン対地底怪獣」と「怪獣大戦争」。これで、「海の若大将」、「エレキの若大将」それぞれを合わせて、同時上映カップリング盤のブルーレイディスク保存が出来る。(「フラバラ」は海外版だが…)
「地球最大の決戦」と「花のお江戸の無責任」も出来るか…。
ちなみに「南海の大決闘」と「これが青春だ!」は無事完成。
「社長」シリーズ、「駅前」シリーズも合わせて、目指せコンプリート! というわけでリストを作ってみた。
同時上映作品リストはこちら→
※プログラムピクチャーの組み合わせは地方によっても違い、不明なものも結構あるが…(2009.07.13)
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●刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史…テレビ朝日6/20(土)、21(日)2夜連続放送。HV録画して一気に観た。
伝説の刑事、平塚八兵衛。ただひたすら犯人を捕まえたいと思う、その執念と粘りがドラマチックに描かれる。演じるは渡辺謙、さすがの存在感。
第一夜のルミノール反応の謎。そして、第二夜、吉展ちゃん事件は圧巻だった…。理由はどうあれ、人を殺すなどは絶対に許されない行為なのだが、それでもここで描かれる昭和の事件の犯人には、境遇や貧困など、何がしらかの理由があり動機があった。(そして、そこを突くのが"落としの八兵衛"のやり方だった。)
新たな性質の犯罪が生まれ、すでに平塚八兵衛のような刑事の居場所がない事がラストに知らされる…。
「帝銀事件」 (→こちら)も描かれるが、ドラマの中では冤罪問題には一切触れられていない。平塚八兵衛は、一度確信を持ったら、決して自分の信念を曲げる男ではなかったのだろう。
権力を持った側の人間としては、非常にコワイ考え方ではある。
しかし、もしそうでなかったとしたら、124件という殺人事件を手がけ、伝説の刑事と呼ばれるまでにはならなかったのではないだろうか…。 名刑事としてではなく、事件に、犯人に、真正面から向き合ったひとりの男としての生きざまが、ここには描かれているのだ。(2009.07.04)
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●シャイニング Blu-ray…2009年6月24日 119分コンチネンタル版。ブルーレイ単品リリース 1:1.85のアメリカンビスタサイズ収録。
1999年8月6日にリリースされた1:1.37のスタンダードサイズで収録されている143分完全版DVD(※画質はかなり悪い)と画角を比較してみた。
アメリカンビスタサイズ収録のブルーレイの天地はトリミングされ、かなりの情報量が削られているが、逆に左右の情報量は、スタンダードサイズ収録のDVDより若干だが多いようだ。
オリジナルはスタンダードサイズだが、収録(上映)サイズによって天地左右をトリミングするスーパー35方式のような手法を使っていると思われる。
それにしてもブルーレイの映像は凄い。ステディカムを駆使した、感覚的に訴えかけてくる映像の怖さは、尋常ではない。
助けに来るハロラン(スキャットマン・クローザース)が雪上車を運んでくるだけで、あっけなくジャックに殺されてしまうのがカワイソ…。 息子役のダニー・ロイド君、超可愛い(現在36歳くらいのようですが…)。あの強烈な夫婦の子供というのはかなり無理がある。(2009.06.28)
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●怪談…日本映画専門チャンネル 2009年6月19日(金) 初回22時放送。 1965年文芸プロ・にんじんくらぶ製作 小林正樹監督作品。
美術 戸田重昌、撮影 宮島義勇。
クライテリオン盤LD・DVD、東宝盤LDに収録されていたカンヌ国際映画祭バージョン(161分)ではなく、国内盤DVDに初収録された初公開当時のオリジナル完全復刻版(182分46秒)でのハイビジョン放送。
原作は、日本に伝わる民話や伝説などの怪異箪を、日本に帰化したアイルランド人ラフカディオ・ハーン=小泉八雲)が著した「怪談」。
四話からなるオムニバス形式。怖さのツボは人それぞれだが、怖い作品という点では第一話「黒髪」。女の執念と長い黒髪は、やはり怪談噺の基本中の基本。(「リング」の貞子も長い黒髪だった…)
が、本作の見所は、全編ほぼセットで撮影された幽玄的、幻想的な舞台セットのような美術と色彩設計の素晴らしさ。 武満徹の前衛的な音楽と、シュールな映像も印象的だ。オリエンタルなイメージも海外での高い評価につながっているのだろう。(2009.06.20)
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●バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ3作 地デジハイビション版…テレビ東京「午後のロードショー」、6月8日(月)〜10日(水)。さすがの高画質だったが、CMを除くと正味92分、約24分近くカットされている。ここまでくると、もうダイジェスト版。
それでも50GBディスク1枚にシリーズ3作収録。ディスクを交換しなくても全作眺められるというのは、これはこれで勝手がいい。どうせ、ブルーレイがリリースされれば買うし…。
吹替は、ユニバーサル思い出の復刻版DVDのマーティ=三ツ矢雄二版。ブルーレイに収録されるのはおそらく山寺宏一版だと思われるので、そういう意味でも良いかと。
PART2の最後、本編とは別テイク映像(上記参照)が数シーン収録されているPART3プレビュー予告のCOMING SOON版も放送されたが、こちらも一部カット。この吹替バージョンがノーカットでハイビジョン放送される、なんていう事は、もうないんでしょうか… (2009.06.13)
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●2009年4月15日オープン、モンスターズ・インク "ライド&ゴーシーク!"…行ってきました、東京ディズニーランド。
入園早々、早速のチャレンジで、2時間50分待ち(しかも平日)。フラッシュライト(懐中電灯)を照らして、隠れているモンスターを探すという参加型アトラクションだが、これがまたあわただしいのなんのって。
フラッシュライトを照らしているだけで、アッという間に終わってしまった印象。もう少しゆっくりトラムが動いてくれれば、もっと楽しめるのだが。
で、夜になって2回目のチャレンジ。またまた2時間20分待ち(フ〜ッ)。ぜんぜん列が減らないんですが…。
2回目は余裕を持って内部を観察。どうやらストーリー仕立てになっているようで、隠されている仕掛けはかなり多い。これは、完全にリピーター向けのアトラクションですな。
※ネタバレ→
最後にロズに話しかけられたが、何故、こちらの容姿がわかるのだろう…?
隣のスター・ツァーズが寂しげ…。ちなみに、TDLで個人的に好きなアトラクションは 1.プーさんのハニーハント 2.ホーンテッドマンション 3."カリブの海賊"の滝に落ちる前、ホタルが舞う夜の川(癒されます…)
※5月20日発売のブルーレイに新アトラクションのメイキング映像(7分58秒)収録。(2009.05.28)
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●松本清張 映像の世界−日本映画専門チャンネル2009年4月〜HV放送…・「影なき声」(1958年日活 鈴木清順監督)…ヒッチコック風の展開で、前半はかなり面白かったのだが、後半失速。非常に残念。主演は南田洋子、二谷英明の二人。映画の中では永遠に明るく若い。
「点と線」(1958年東映 小林恒夫監督)…東京駅のホームを、端から端まで見渡せるのはたったの4分間。完全犯罪のアリバイは崩せるのか…?
2007年 11月、たけし主演の2夜連続のテレビドラマも良かったが、映画化されたのはこれ1本のみのようだ。そういう意味でも貴重。
・「危険な女」(1959年日活 若杉光夫監督)…57分という尺がちょうど良い推理サスペンス。SP=シスター・ピクチャー(※二本立て興行の添え物的)映画だったようだ。地味だが、なかなか手堅くまとまっている。※未ビデオ化
・「黒い画集シリーズ」(→詳細こちら)
・「黒い樹海」(1960年大映 原田治夫監督)…藤巻潤主演。2時間ドラマのよう。テレビドラマ「ザ・ガードマン」(古い…)を思い出してしまった。※未ビデオ化
・「花実のない森」(1965年大映 富本壮吉監督)…謎めいた女、みゆき(若尾文子)をめぐるミステリー仕立ての佳作。田村高廣、江波杏子の怪演が印象に残る。※未ビデオ化(2009.05.16)
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●ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌…WOWOW 5月2日(土)HV放送。本木克英監督作品。
なにげに見始めて、結局、最後まで観てしまった。ストーリー的には、よくある展開なのだが、かなり楽しめた。
往年の大映妖怪シリーズを彷彿させるが、メーキャップ技術や、CGによる映像表現の飛躍的な向上により、大人の鑑賞にも十分に堪えうる娯楽作品に仕上がっている。
また、映画全体を通しても、美術スタッフの力量の確かさが、はっきりと映像に現れている。 冒頭の呪いの描写も、そのへんのホラー映画より怖いし。
オープニングクレジットの、墓場からズルズルと這い出してくる赤ちゃん鬼太郎、幼児が健気に演技しているのが非常にカワイイ…。また、ねずみ男、子なき爺、砂かけ婆など漫画のイメージを損なわずに巧く実写化しているのもポイント高い。
目玉のおやじ、一反木綿、ぬり壁などは、CGバレバレだが、漫画の実写化というすべてが作り物の世界観の中では違和感なく、むしろ効果的。
影の主役、ねずみ男を嬉々として演じている大泉洋、思わず見入ってしまうほどの熱演だ。ウエンツ瑛士の鬼太郎、田中麗奈の猫娘、アイドル系の二人は、アクの強い映画を中和させるような役割も担っているのだろう。それにしても、あれが佐野史郎だったとは…。(2009.05.04)
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●共犯者…日本映画専門チャンネル 2009年4月6日(月) 原作・松本清張 映像の世界 第一回HV放送。
1958年、田中重雄監督作品。
しがない行商人だった内堀(根上淳)は、顔見知りの町田(高松英郎)から持ち掛けられた銀行強盗に加担する。 3年後、盗んだ金で事業を成功させ、富を築いた内堀は、ふと共犯者、町田の行方が気になり、探偵(船越英二)に消息を探らせる。
やがて、"金に困っている町田は、どうやら誰かを探しているらしい…"との報告書が探偵から届き、内堀は、居ても立ってもいられなくなるのであった…。
共犯者・町田の影に怯え、婚約者にも言えず、ただ苦悩する内堀。そして、自身の動向を伺っているかのような不気味な家政婦にいらだつ内堀。
その焦燥感が、画面からヒシヒシと伝わってくるのだ。
探偵から送られてくる報告書により、町田が、徐々に自分の居場所に近づいてきている事がわかるシークエンスなど、まさにサスペンスの王道。真実が明らかになるラストにも、かなりドキドキさせられた。
未ビデオ化作品という事だが、こういうめっけもの的映画を観ると、すごく得した気分になるものだ。(2009.04.29)
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